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ライフ #廃墟モールの経済学

明るい廃墟からやや改善も"致命的な欠点"が…千葉ニュータウンの「モール廃墟化」の歴史と、ロピアでも復活しきれぬ現実

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BIG HOPガーデンモール印西
「BIG HOPガーデンモール印西」の廃墟化と復活が示すものとは?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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隣駅に2006年にオープンした「イオンモール千葉ニュータウン」をはじめ、周囲には大型店舗が多い(写真:筆者撮影)

オープンから半年後には、他モールが原因で資金繰りの悪化した運営会社、ミキシングが破綻。テナントの退店が続き、廃墟化してしまった。

通路が長く屋根のないオープンモールで、印西牧の原駅エリアとしての回遊性が乏しいという問題点もある。容易に改修できない課題であり、酷暑化する日本では、ある意味「致命的な欠点」とも言える。

しかし運営会社が変わり、アウトレットから日常利用のモールに転換され復活傾向に。核テナントとして集客力の高いロピアが出店したことや、印西市の人口増加も後押しとなった。現在でも一部の区画は空いており、閑散とするエリアが残っているものの、大きな観覧車や無料の遊具、噴水があることから、ファミリーに喜ばれる施設として存在している。

「BIG HOPガーデンモール印西」は大きな観覧車が象徴的(写真:筆者撮影)

同様にアウトレットモールとしてオープンし、運営会社の破綻後に廃墟化し、ロピアが入って復活したという似た境遇のモールがある。埼玉県ふじみ野市にある「トナリエふじみ野」だ。

日本初のアウトレットモール「リズム」

「トナリエふじみ野」は、東武東上線ふじみ野駅から徒歩5分ほどの場所に位置している。

ふじみ野駅から5分ほど歩くと「トナリエふじみ野」タワー館が見えてくる(写真:筆者撮影)
「トナリエふじみ野」本館(写真:筆者撮影)

「トナリエふじみ野」はもともと、1993年11月に日本初のアウトレットモール「リズム」としてオープンした施設だ。「リズム」はゼネコンの佐藤工業の子会社であるディアライフが、アメリカのデベロッパー・チェルシーグループと提携して開発した。

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【開業から6年ほどは売り上げが伸び続けた「リズム」】

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