学校として把握すべきことは把握する。学校生活に関わる部分は扱う。安全に関わる部分は対応する。家庭で扱うべき部分は家庭に戻す。必要に応じて、警察や相談機関など別の窓口につなぐ。
この交通整理がないまま、「学校がやる」「学校はやらない」の二択で考えると、保護者と学校は必ずすれ違います。
学童、LINE、ゲーム、犯罪性のある事案の境界線
学校外トラブルの中でも、現場で多いのが学童でのトラブルです。
「学童で意地悪をされた」「学童で仲間外れにされた」「学童でけんかになった」。こうした相談が学校に入ることは少なくありません。
もちろん、子どもが不安を抱えたまま翌日登校するなら、学校としても無視はできません。同じ学級の子同士であれば、学校生活にも影響します。
ただし、学童は学校そのものではありません。学校の管理下で教師が見ている場ではなく、学童には学童の運営体制があります。
だからこそ、学童で起きたことは、まず学童に伝える必要があります。そのうえで、学校生活に影響がある部分については学校も把握する。この順番を間違えると、学校が学童の代わりに処理する形になってしまいます。
同じことは、LINEやオンラインゲームにも言えます。小学生のLINEトラブル、ゲーム上の暴言、課金、アイテムのやり取りなどは、学校現場でもよく問題になります。しかし、そもそもスマートフォンやLINE、オンラインゲームは、家庭の判断で子どもに使わせているものです。
私の勤務している学校でも、携帯電話やスマートフォンについては、「親の責任で持たせてください」と保護者に伝えています。LINEなどでトラブルが起きる可能性があることも踏まえたうえで、家庭の管理下で使わせてください、ということです。
オンラインゲームには推奨年齢や対象年齢があります。中学生以上を想定したゲームやアプリを小学生に使わせるのであれば、そこで起きるトラブルの可能性も含めて、家庭で管理する必要があります。
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【学校対応のまずさが、問題をこじらせる】
