Z世代にとっての「ゆるさ」は、居心地の良さではなく「停滞」を意味します。そして、Z世代は対立を避ける傾向が強いため、直接的に不満をぶつけるのではなく、「辞める」という最終手段で意思表示をするのです。
Z世代の行動は、しばしば「打たれ弱い」と批判されますが、実態は、むしろ逆です。
無駄な仕事はしない。成長できない環境には留まらない。尊厳を損なう関係性は拒否する。他社の情報を常に比較し、最適解を探す――。
これは、合理性そのものです。
現場の「甘さ」を断ち切る4つの方法
企業が取るべき、現場の「甘さ」を断ち切るための具体策を4つ挙げます。
Z世代は曖昧な指示を最も嫌います。「任せるよ」「適当にやっておいて」は、放任と同義です。何を・どこまで・どのレベルで、これを明確に伝えるだけで、離職は大幅に減ります。
Z世代は、上司との心理的距離を重視します。しかし、上司が萎縮して距離を取れば、若手は「見捨てられた」と感じます。対話は気が向いたらやるものではなく、組織として仕組み化すべき業務です。
Z世代は、成長実感がなければ辞めるという選択肢を選びがちです。逆に言えば、成長実感さえあれば、厳しい環境でも驚くほど粘り強く働きます。よって、小さな成功体験、スキルの見える化、キャリアの選択肢提示は必須です。
最も深刻なのはここです。厳しさを恐れて、上司が安心して指導できなければ、組織は必ずゆるさに傾きます。その結果、若手は成長実感がわかずに辞めていきます。必要なのは、「厳しさ=悪」ではないという文化の再構築です。
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【4つの仕組みが重要】
