週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ビジネス #鉄道最前線

人気のJR只見線「知られざる運休増加の現実」 国内外から観光客が訪れるが持続性には課題

8分で読める
国内外から多くの観光客が押し寄せる只見線だが、冬場は運休することも多い(写真:くまちゃん/PIXTA)
  • 櫛田 泉 経済ジャーナリスト
2/5 PAGES

筆者が只見線を訪問したのは、2月中旬の平日である。当初は新潟県側の小出から会津若松までを乗り通す計画だったが、只見線の大白川―只見間が長期にわたって運休となってしまったことから、福島県側からの乗車に切り替えて、会津若松駅から乗車することにした。

今回使用した会津若松→会津中川間の乗車券(筆者撮影)

会津若松駅を7時41分に発車する会津川口行の普通列車に乗車した。ちょうど朝の通学時間帯の列車であったことから、車内には高校生の姿があり、途中の西若松駅からはさらに高校生の乗車があった。高校生は、途中の会津高田駅と会津坂下駅の2駅で全員が下車。会津盆地の西端に位置する会津坂下駅を過ぎると、列車はいよいよ只見川沿いの渓谷区間へと入っていく。

車窓風景を楽しめるように減速する区間も

会津坂下駅から先へ向かった乗客はわずかではあったものの、同じ車両に乗車していた女性客に話を聞いたところ、「鉄道初心者であるものの只見線の絶景を楽しむために東京から一人旅で訪れた」という。車窓から見えた只見川は所々、ダムでせき止められていることから、川幅が広いことが特徴で、水深は20~30m程度。また、只見川を渡る鉄橋も多く、鉄橋を渡る区間で車窓風景を楽しめるように減速をしてくれる場面もあった。

筆者は、只見線沿線の幻想的な風景写真で世界的に知られる奥会津郷土写真家の星賢孝さんと待ち合わせをしている会津中川駅まで乗車。駅に到着すると星さんが会津ナンバーの車で迎えに来てくれており、駅近くにある道の駅「奥会津かねやま」の打ち合わせスペースでお話を伺うことになった。道の駅には、星さんの特別コーナーが設けられており、カレンダーや写真集、ポストカードの販売が行われていたほか、只見線のタブレット閉塞機やNゲージ鉄道模型の展示が行われていたことも印象的だった。

道の駅の星賢孝さんのコーナー(筆者撮影)
【写真を見る】人気のJR只見線「知られざる運休増加の現実」 国内外から観光客が訪れるが持続性には課題(5枚)

次ページが続きます

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象