東洋経済オンラインとは
ビジネス

「マーラータン」の名がつけば何でもアリ…外食チェーンも続々参入、日本で独自進化を遂げる"魔改造マーラータン"の大増殖

7分で読める
日本でさまざまなアレンジがされるマーラータン(写真:筆者撮影)
  • 阿生 ライター
2/4 PAGES

水道橋近くに26年4月にオープンしたTAOTAO麻辣湯は、牛タンの旨みを生かしたスープに、ふんわりとした卵を合わせた一杯を看板メニューにしている。高田馬場や上野などで展開する親愛的麻辣燙は、マーラースープだけでなく、トムヤムクンスープや韓国キムチスープ、沙茶スープ(沙茶醤ベースのスープ)など、バリエーションに富んだスープを提供している。

ほかにも、中国・四川に本店を構える陳麻婆豆腐では、期間限定で麻婆豆腐マーラータンを発売するなど、「麻辣」ではないマーラータンや「麻婆」入りのマーラータンなど中国現地でもあまり見かけないようなアレンジがされていたりするのだ。

インスタグラムの広告で流れてきたアレンジ系マーラータン(写真:TAOTAO麻辣湯)

しゃぶしゃぶ、つけめんにもなったマーラータン

この流れは、専門店以外にも及んでいる。しゃぶしゃぶ食べ放題チェーンのしゃぶ葉では、火鍋スープの一種として「麻辣湯だし」が選べるようになっている。すき家では「牛・胡麻麻辣湯鍋定食」を販売していた(現在は終了)。牛丼チェーンの鍋商品にまで「麻辣湯」の名前が広がっている点は象徴的だ。

都内を中心に展開するラーメン店のつけめんTETSUでは、26年4月限定で「マーラータンつけめん」なるものまで販売されていた。ここまでくると、もはやマーラータンの面影が薄いものにまで、マーラータンの名が冠されて販売されている状態だ。

つけめんに姿を変えたマーラータン(写真:筆者撮影)

さらに最近では、マーラータンの味がするというこんにゃくやパスタスナックなどのお菓子、マーラータンテイストのプロテインまでもが登場している。こうなると、マーラータンは「スープ料理」というより、辛さやしびれ、健康感、トレンド感をまとめて想起させる記号になりつつある。

次ページが続きます:
【マーラータンの定義は日本に入ってきた時点で変わっている】

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象