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築60年東京にある"昭和マンモス団地"で「1泊避難体験」 震災きっかけに11年続く防災の輪

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防災イベントの様子
1968年に入居開始した「町田山崎団地」では、最近若い世代が増えているという(撮影:片山貴博)
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町田市内に暮らすAさんファミリーは2回目の参加。「去年は雪で、結構寒かったけど楽しかったんです。キャンプが楽しいだけでなく、アルファ米のおいしい食べ方を教えてもらったり、防災の観点から備蓄倉庫を見学させてもらったり、自然と防災を意識するようになります」とAさん。

友人家族と一緒にお泊りキャンプをするAさんファミリー(撮影:片山貴博)
団地敷地内の広場にテントを張って1泊する試み。「無印良品キャンプ場」を展開する良品計画のスタッフが運営している(撮影:片山貴博)

若い世代の中で生まれた「団地人気」が活気を生む 

ちなみに、1960年代~1970年代建てられた巨大団地は共通の課題を抱えている。建物の高経年化と入居者の高齢化だ。

ただ一方で、ここ10年で20代~30代の間で「団地ブーム」も起きている。昭和レトロな外観や緑豊かなゆとりある敷地配置が評価されていること、新築マンション高騰を受けて団地のコスパの良さが見直されていることが支持の理由だ。団地の「エレベーターがなく階段しかない」というデメリットも、若年層なら相場の安さでカバーできる。

「賃貸でも自分たちでDIYできる」など、自分で手を加えられることに魅力を感じる人も多い。「団地再生」という社会的なプロジェクトとして、カフェやシェアオフィスを併設した新しい住まい方へと進化している例もある。駅から遠い物件も少なくないが、バス便の充実や在宅ワークの増加などで「気にしない」若年層も少なくないことも背景としてあるだろう。

なかでも町田山崎団地は、「MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト」により、団地特有のレトロな良さを残しつつ、シンプルで美しい住まいへと生まれ変わった「団地ブーム」で注目されている団地のひとつだ。

敷地内に建物がゆったり配置され、公園もあり、散策も楽しい(撮影:片山貴博)
しゃれたレタリングが施された外壁(撮影:片山貴博)

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【「空室なし」の商店街】

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