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築60年東京にある"昭和マンモス団地"で「1泊避難体験」 震災きっかけに11年続く防災の輪

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防災イベントの様子
1968年に入居開始した「町田山崎団地」では、最近若い世代が増えているという(撮影:片山貴博)
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地元・町田産野菜、地元商店街のお店、さらに能登や東日本大震災などで被災した地域からの出店も多く、楽しみながら自然災害について意識が向けられる試みだ。電気やガスを使わずにごはんが炊ける釜、災害時に役立つアウドドアグッズ、防水の段ボールなど、防災にちなんだ企業ブースも目立つ。スタンプラリー、防災キーホルダーや反射板をつくるワークショップ、かまどになるベンチでポップコーンをつくるブースなどもあり、あちこちで防災体験ができる。

赤いブルゾンは桜美林大学の学生たち。反射板をつくるワークショプを開催(撮影:片山貴博)

1泊避難体験で「生き抜く力」を学ぶ

2日間で3000人が参加し、約3割が団地に住んでいる人。そして約7割は町田市民だ。

「こうした団地があるのは知っていたけれど、あまり足を運ぶことがなかったので、イベントがあると良い機会ですよね」という町田市民の方、「やっぱりこういうイベントがあるとにぎわうのがうれしいですね」と団地内の商店街で働く方など、交流のできる良いきっかけになっているようだ。

初日には毎年盛り上がるキャンプファイヤー(撮影:片山貴博)
キャンプファイヤーを仕切るプロが上手にゲームを進行し、子どもたちは大喜び(撮影:片山貴博)

そして、この防災イベントで珍しいのが「団地deキャンプ」というお泊まりイベント。災害時に電気ガスなどライフラインが断たれたらどうするか、身をもって体験するという試みだ。

これまでの11年間の歴史の中で、自分たちでテントを張る、カセットコンロや「かまどベンチ」で非常食を調理する、皿にラップを敷いて水を使わないようにするなどのさまざまなコンテンツを提供しており、レジャーとしてのキャンプではなく、不便な状況での「生き抜く力」を学ぶ。

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【巨大団地の課題と「団地ブーム」】

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