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ライフ #中年独身男性見習い日記~世界一幸福な"前向きぼっち"の歩き方~

「社会に出てから1人も恋人がいない」35歳独身男性が"ぼっち山登り"に挑戦した結果→手作りおにぎりで知る「幸福の本質」

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35歳独身男性の筆者が、世界一幸福な「前向きぼっち」を極めるために「登山」に挑戦(写真:筆者撮影)
  • 佐藤 大輝 肉体派ライター・ウーバー配達員ライター
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山の奥に進めば進むほどリラックスとは対極、アドレナリンが出て集中している感覚があった。山道は想像以上に険しい。ちゃんと足元を見て進まないとつまずくし、ケガをする。虫の存在も無視できない。糸でぶらさがった芋虫がいたり、トカゲがいたり……。

幻想的で神秘的(写真:筆者撮影)
え、まじかよ⋯(写真:筆者撮影)
こんにちは(写真:筆者撮影)

登山はウーバーの配達よりも体力を使う

山では15分に1回くらいの頻度で“人間”と遭遇する。シングルの中年男性、大学生らしき男性2人組、ママ友っぽい女性2人組、大型犬を3匹も散歩させている夫婦……。みなさん通り過ぎる際に「こんにちは」と声を掛けてくれる。「山って温かいんだな」と驚きながら、上へ上へと自分のペースで進んでいった。

ウーバー配達員として毎日のように“運動”している私だが、山を登るという行為はウーバーよりも体力を使うようだ。背中のリュックは汗でビチョビチョ。肉体的には楽ではない。だけど精神的には楽しい。スポーツをしている時間に似ているかもしれない。

途中からスマホの電波が届かなくなった点も“デジタルデトックス”になるので、これはこれでアリだと思った。

ちなみに今回私が選んだ登山コースは「芦屋ロックガーデン」と呼ばれている。この地では約400年前、大阪城の石垣の材料(花崗岩)が採掘されていたそうだ。道の途中、鎖を使って岩をよじ登るシーンが2回くらいあった。ここから大阪まで石を運ぶなんて昔の人はガッツがある(今を生きる私たちも負けてられない)。

黙々と登るなかで、次第に私は、自分の人生を回想していた。

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【どうせみんな、死ぬ時はひとりだ】

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