靴を選ぶとき、私たちはどのようにサイズを測っているだろか。ショップで気に入った靴があれば「だいたいのサイズ」を店員に伝え、試し履きをして、つま先が当たらなければOK――こんな具合だろう。
だが、こうして選んだ靴のサイズは、実は「ブカブカ」なのだという。サイズが合わない靴を履くことで、足のトラブルも引き起こす。
「足の専門家」が語る“間違いだらけの靴選び”の実態とは……。
長年信じてきた自分の足のサイズが、実は…
足の長さ(足長)、足囲、足幅。手際よく私の足を計測し、数字をメモしていたフットセラピスト・シューフィッターの大島道子さんが、手を止めて顔を上げた。
「足長は右足が256ミリ、左足が259ミリ。かかとが小さく細い足なので、靴のサイズは26.0センチか、慣れれば25.5センチでもいいですね。
幅(ワイズ)は『E』だと広すぎます。『D』か、最初はきつく感じるかもしれませんが『C』がいいと思います」
その言葉に驚くとともに、軽くショックを受けた。
高校生のころに26.5センチの靴を履くようになり、以来約20年、「26.5センチか、ものによっては27.0センチ」が自分のサイズだと信じてきたからだ。
足幅はあまり深く考えたことはなかったものの、登山靴を選ぶ際には「自分は幅が広めだから、(幅が狭い)ヨーロッパブランドの靴は合いづらいんだよなあ」などとしたり顔で語っていたことすらある。
ところが、だ。実際には長さは1センチ小さく、幅はむしろかなり細い部類だという。
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【日本人の多くは、大きすぎる靴を履いている】

