「川口さん(筆者)の場合、体重をかけたときと足を浮かせたときで足囲がかなり違います。ほら、右足は20ミリも。1歩歩く中で大きさが変わりやすい足です」
大島さんはそう続け、計測結果を指し示した。荷重によって足が横に広がりやすい、つまり足裏の横のアーチが崩れやすく、十分に機能していない状態だという。
「最初は慣れないので多少きつく感じても、なるべく幅の狭い靴を選んでしっかり足と靴をフィットさせたほうがいいと思います。
自宅で過ごす時間が長いなら、足のアーチを整えるバンドやルームシューズを履くことも考えてください」
2~3センチ大きな靴を選んでいる人も
大島さんは靴選びや歩き方を指導する「足の専門家」で、年間1000人ほどの足の測定し、アドバイスなどを行っている。その大島さんは、実感を込めてこう断言する。
「本当に正しいサイズの靴を履いている方は、実はほとんどいません。日本人の多くは、大きすぎる靴を履いているんです」
本当だろうか。少なくとも私は靴を買うときは実際に店を訪れ、試し履きをしてから買っている。
26.5センチでもものによっては指先が先端にぶつかる感じが強いため、27.0センチを選ぶこともある。「さらに小さいサイズがいい」とはにわかには信じられない。
「靴の履き方がよくないんです。大きな靴を履いて締め付けが緩いと、足が靴の中で前に滑って先端に当たり、『痛い、小さい』と感じます。
でも実際には逆で、大きすぎるから足が泳いでしまっているんです。足が泳ぐと踏ん張ろうと指先に余計な力が入ってしまいますし、靴擦れや巻き爪などの原因にもなります」
足が泳いで指が当たるから1サイズ大きな靴を選ぶ。するとさらに足がズレて……という悪循環が起こり、中には適正サイズより2~3センチも大きな靴を選んでいる人も珍しくないとか。
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【靴は「大」は「小」を兼ねない】
