すべての靴を一度に買い替えることはできないが、厚めの中敷きを入れるなどサイズを調整した。足裏のアーチをつくるために自宅にいるときはサポート靴下やバンドを使うようにもなった。
すると、2カ月もしないうちに文字通り「世界が変わった」という。
「今はパンプスを履いてもほとんど靴ズレしなくなりました。アーチができて足のバランスがよくなったのか、ヨガで片足立ちしてもぐらぐらしづらくなったし、疲れにくくなった気がします」
子どもも最初は適正サイズとされた靴を「小さい」と嫌がったが、すぐに慣れたようだ。走る姿勢が安定して速く走れるようになり、保育園の運動会ではリレーのアンカーに選ばれたという。
欧州では幼少期から靴選びの大切さを教える
先出の大島さんは言う。
「靴を日常的に履くようになってからの歴史が浅い日本では、まだまだ正しい靴の選び方・履き方が浸透していません。
しかし、靴の歴史が長いヨーロッパでは靴選びの大切さは子どものころから教えこまれます。ドイツなどでは、子どもの健康診断に足の測定もあるそうです。
まずは一度、足の測定をしてみると、思わぬことがわかるかもしれませんよ」
筆者はというと、大島さんのアドバイスを受けて以来、中敷きを変えて靴ひもを毎日締め直すようにした。家のなかでは足裏のサポート機能が付いた室内履きを履いている。
これまで床についていなかった小指側がしっかりと地面をつかめるようになった感覚がある。
新年度に心機一転、靴のサイズも見直してみるといいかもしれない。
(AERA編集部・川口穣)
