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ヒカキン「日本の麦茶、変えるぞ!」と豪語も、「ONICHA」が"普通の味"だった驚く背景…元広告マンが断言「苦戦は必然」のワケ

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ONICHA ヒカキン
「日本の麦茶、変える!」というキャッチコピーで満を持して発売された「ONICHA」(画像:「ONICHA」公式サイトより)
  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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ヒカキンさんの動画の中で、今はやりのサントリー「ギルティ炭酸 NOPE」と「ONICHA」を混ぜて「ギル TEA」として飲むというシーンがある。これもいまはネット上で話題になっているが、このような飲み方が定着するとは考えづらい。

「子どもが安心して飲める健康的な飲み物」というコンセプトや顧客ターゲット(子どもとその親)も他社製品と類似しており、競合との差別化要素としては弱い。

上記のような理由から、「ONICHA」は、プロモーションとそこから派生した話題性により短期的には売れるかもしれないのだが、長期的に売っていくのは難しいと筆者は考えている。

ただし、これは「ONICHA」に限ったことではなく、多くの飲料が抱える課題であり、特に「日常的な飲み物」であるお茶系飲料の宿命でもある。

そもそも「定番化」は狙っていない?

しかし、よくよく見ていくと「日本の麦茶、変えるぞ!」とうたいつつも、「ONICHA」は定番化させることを前提に考えていないようにも見受けられる。

「ONICHA」の定番化は難しい?(写真:筆者撮影)

「ONICHA」は、海外産の大麦を原材料として利用しているほか、中堅飲料メーカーのチェリオが製造を担当し、セブン-イレブンで販売する――というやり方で、既存のリソースを活用して開発・生産・流通コストの削減を図っている。

たとえ一過性のブームに終わったとしても、採算が取れるように考えられているのだ。

「ONICHA」は、「売れれば定番化の可能性もある期間限定商品」くらいに捉えるのが、実態に近いのではないかと思われる。

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