「私ってまだ側転できるんですね!」12年ぶりに側転できることを確かめられた。筆者にとって、ここがバク転体験のピークだった。身体の動かし方を覚えているだけでなく、ちゃんと回れることが分かり、とにかくうれしかったのだ。大げさだと思うかもしれないが、こうした成功体験の影響は本当に大きいのだ。一つひとつのステップを積み重ね、「ここまでできたし、もうちょっと頑張ってみようかな」という原動力が増し続けていくのだろう。
そこからは、いかに美しく回るかにこだわり、側転を繰り返す時間を設けてもらった。ちなみに、きれいな側転のポイントは、手と足を同じラインに置くことだという。
但野さんにアドバイスしてもらいながら何度か側転していくと、我ながらきれいに回れたなと思うほど安定した着地ができるようになった。この時、「今めっちゃきれいに回れてました!」と都度声掛けしてもらえるのもうれしい。なぜなら、このきれいにはルッキズムが欠片も混ざってないのだ。
きれいだったのは、筆者の側転フォームであり、そこには外見的な美醜が含まれない。「ルッキズムを気にせず純粋に『きれい』を受け取れる体験は、人生でもなかなかないな」と実感しながら、褒められる度に気を良くして回り続けた。
50分体験でバク転は本当にできるのか
体験のラストを飾るのは、本題であるバク転だ。二つ折りにしたマットを2段重ね、その上に乗る練習からはじめる。最初はお尻で着地する段階からはじめ、次に背中で着地してみる。ジャンプ力は足りていたが、頭を丸めるのが下手で、着地タイミングで毎回頭をマットに打ちつける体たらくだった。
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【完全サポートありでバク転させてもらう】
