それは作品のファンにとって歓迎できることではないだろう。ピンポイントで欲しいグッズを買えないのも悲しいが、在庫切れで買えないのはもっと悲しいのだ。
そういった意味で、ランダムグッズはグッズの供給を支える存在であり、ランダム商法は欲しい人にグッズが行きわたる売り方でもある。供給という側面から見てメーカーも消費者もWinWinになるのがランダムという売り方なのだ。ランダムグッズは、実はメーカー・消費者にとってお互いの「最適解」であると言える。
オタクとメーカーはこれからどうあるべきなのか
ランダムグッズでどれほど嫌な購入体験をしたとしても、単にノーを突きつければ良いというものではないらしい。だからといって、オタクのランダムグッズへの恨みも辛みも憎しみも減りそうにない。
清濁併せのんだ実は最適解のランダムグッズだが、こうも消費者の怒りを買って炎上しては意味がない。では、消費者がランダムグッズでも妥協できるラインはどこなのだろうか?
筆者が独自にXで実施したアンケートでは、ランダムグッズで許せる値段は1000円以下という回答が最も多かった。
さらに、我慢できる種類数(全◯種)の上限は「5個以下」が最も多く、続いて「6個以上、10個以下」という結果となった。BOXで購入する場合、上限の数によって値段が大きく変わるのだから当然だろう。
赤字回避というビジネス上で避けられない課題がある以上、ランダムグッズを根絶するのは不可能に近い。実際、赤字リスクがあるから推しグッズが販売されない、という可能性を避けたいオタクのほうが多いはずだ。
だからこそ、1000円以下、上限5〜10個以下という落としどころで展開すれば、ある程度オタクの怒りも落ち着くのではないだろうか。グッズの展開にランダム商法が欠かせない以上、メーカーと消費者が折り合いをつけられるような着地点が見つかることを祈りたい。
