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「ランダムグッズが嫌い」と9割が回答、バンダイアンケートが大炎上…それでもランダム商法がなくならない"本当の理由"

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ランダムグッズ
多くの人が「嫌い」なのに、ランダムグッズはなぜなくならないのか?(写真:筆者撮影)
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ちなみに、筆者が最も苦しめられたランダムステッカーは全11種で1枚550円……だったのだが、実際に欲しいものを引けるまでに約2万円もかかった。結果として、欲しいものを引けた喜びより、メーカーに対する怒りや憎しみが強くなった。

「メーカーへの信頼度が下がるような売り方を、なんで続けるんだろう?」

筆者は以前から疑問に思っていた。

ステッカーは全11種・単価550円。単純計算で36枚買ったことになるが、ゲットできたのはこの1枚だけだった(写真:筆者撮影)

また、欲しいものが出ず、ランダムグッズを買い続けることで起きる悲劇もある。自分が欲しいもの以外はいらないので、ランダムになると(極端な言い方になるが)「お金を出してゴミを買っている」という最悪な状況を生み出しかねないことだ。誰かにとって好きなキャラクターのグッズが自分にとってのゴミになる。こんな悲劇、起きていいはずがない。

ランダムグッズのおかげで「グッズの地位が向上した」らしい

ランダムグッズはオタクから恨まれている。この状況をグッズメーカー側はどう思っているのだろうか。そこで、筆者は某グッズメーカーの社員に話を聞いた。

消費者であるオタクが、ランダムグッズに対しネガティブな感情を抱いていることは把握している。としたうえで、実はコンテンツホルダー側からは「作品の認知拡大に貢献しているアイテム」として評価されているというのだ。ランダム商品がさまざまな形で話題になったおかげで、作品の認知を拡大するためのツールとしてグッズ自体の評価が高まったという。

確かに、ランダムグッズの登場により「痛バッグ」や「祭壇」など、目に見える推し活をする人が増えたように感じる。従来の痛バや祭壇は、買ったアクリルスタンドや缶バッジをたくさん並べているだけだった。しかし、ランダムグッズになったことにより「集めるのが大変なグッズを集めてたくさん並べている」という付加価値が生まれたのだ。

大変だからこそキャラクターへの愛があるように見えるし、大変だからこそオタクのグッズ顕示欲をそそるのだろう。こうした行為が作品の認知拡大に一役買っているのは言うまでもない。

そもそも、コンテンツホルダーにとって、グッズの収入はそれほど重視されるものではない。確かに、グッズの収入はあるが、版元に入るのはグッズ価格の数パーセントほど。さらに、メーカーに委託してグッズを展開するとなると、許諾申請の処理からグッズの監修、契約など版元にとって面倒な作業が増え続ける。

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【ランダム商品を出さざるを得ない理由とは】

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