26年も、20年と同様に購入率の伸びが顕著だ。3月9日週の前年比を見ると、購入金額が116%だったのに対し、購入率はそれを上回る131%に達した。値上げの影響で購入金額の絶対値そのものは20年よりも大きいものの、前年よりも購入率が伸びたことが駆け込み需要につながったとうかがえる。

トイレットペーパーは生活に欠かせない商品であるため、「買えなくなるのではないか」という不安が「買えるうちに買っておこう」という購買行動を促しやすいのだろう。20年の際には、誤情報だとわかっていても多くの人が店頭に買いに行った結果として品薄となり、一部ではパニック買いの様相もみられた。
コロナ時ほどの急激な伸びはなかった
それに対して26年は、購入者の増加こそみられたものの、20年ほどの急激な伸びには至らなかった。業界団体や経済産業省などが「紙製品は安定供給されている」と積極的に発信した効果があったと推察される。加えて、情報に惑わされず落ち着いた消費行動を取れるよう、生活者の情報リテラシーが高まってきているのかもしれない。
ホルムズ危機の動向は、依然として予断を許さない状況が続いている。今後の動きを注視しつつ、冷静な消費行動を取ることが求められているのではないだろうか。
