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ゆうちょ・地銀から逃げ出していく20代 コロナ禍が決定的に変えた"若者の銀行選び"の実態

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(写真:Graphs/PIXTA)
  • 野口 聡 インテージ シニアアナリスト

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かつてゆうちょ銀行は若者の「ファーストバンク」だった。しかし10年で20代の利用率は7.9ポイント減少、地方銀行に至っては14.3ポイントも落とした。代わりに急伸したのがネット専業銀行だが、実はコロナ前まで若年層には弱かった。転換点はコロナ禍の2020年。「対面で説明を受けて金融商品を選びたい」という意向が若年層で大きく下落し、そのままデジタルバンクへの移行が加速した。「対面から非対面へ」という不可逆な変化の実態を、インテージが解き明かします。最新刊『なぜ日本人は、それを選ぶのか?』から一部を抜粋・再編集してお届けします。

「当たり前の存在」になったネット銀行

お金がどこに託されているかを見ていきましょう。図6に、利用している金融機関(銀行)の種類を年代別に表しました。

(画像:『なぜ日本人は、それを選ぶのか?』)

日本の生活者全体(TOTAL)で見ると、最もよく利用されているのはゆうちょ銀行。単一の金融機関でありながら6割が利用しています。次に多いのは、いわゆるメガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)にりそな銀行を加えた都市銀行かと思いきや、実は地方銀行でした。1行あたりの企業規模は都市銀行には劣るかもしれませんが、それぞれの地盤では地域に根差した歴史を背景に強力な基盤を築いています。また、ネット専業銀行を利用している人はおよそ4人に1人(23.3%)のようです。

これを年代別に見ると、グラフが右肩上がりになっている、つまり高齢者に強い銀行には、ゆうちょ銀行、地方銀行、信用金庫、JAバンク(農協)、信託銀行などがあてはまります。富裕層向け金融機関と言える信託銀行を除けば、いずれも地域に根差した金融機関と言えます。一方、ネット専業銀行が若年層に強いのはイメージ通りかもしれませんが、実は都市銀行も現役世代に強い銀行になっています。昨今ではネット専業銀行でなくとも、アプリやネットバンキングの使いやすさを競っており、その点が表れた結果と言えそうです。

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【20代における利用率を比較すると…】

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