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ゆうちょ・地銀から逃げ出していく20代 コロナ禍が決定的に変えた"若者の銀行選び"の実態

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(写真:Graphs/PIXTA)
  • 野口 聡 インテージ シニアアナリスト
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しかし10年ほど前に時を戻すと、少し景色が変わります(図7)。

(画像:『なぜ日本人は、それを選ぶのか?』)

この頃はまだゆうちょ銀行は高齢者だけでなく、若年層にも今以上に強い銀行でした。これは、昔ながらの安心感や全国津々浦々で使える利便性から、人生のファーストバンクとして受け入れられていたものと思われます。また、地方銀行もそこまで若年層に弱くはなく、20代にとってもゆうちょ銀行に次ぐ第2選択肢となっていました。

20代における利用率を比較すると、この10年間でゆうちょ銀行は7.9ポイント、地方銀行に至っては14.3ポイントも落としてしまっていたのです(それぞれ64.5%→56.6%、51.4%→37.1%)。一方、意外なことですが、ネット専業銀行はかつては若年層に弱い銀行でした(この背景については次の項で考察します)。図8に見られるように、この10年、若年層(20代・30代)の間で急激に利用を伸ばしてきて現在の姿になったのです。

(画像:『なぜ日本人は、それを選ぶのか?』)

なお、一見イケイケ状態に見えるネット専業銀行ですが、こと70代に限っては利用率が低下している(20.5%→14.4%)ことにも注意をしておきたいと思います。サービス内容やユーザーインターフェース(UI)に課題がないか精査が必要かもしれません。

コロナ禍は、金融市場に何をもたらしたか?

最後に、以上の変化の背景にある意識を少し覗いてみましょう。図9は、それぞれの項目について5段階で聞いたうち「あてはまる」「まああてはまる」と答えた人の割合です。

次ページが続きます:
【「対面から非対面へ」は不可逆的な大きな変化】

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