長い時間をかけた仕組み作りがあったから、iPhone搭載のチップセットを使ったMacBook Neoは実現したというわけである。世界で一番大量に製造されているハイエンドSoCであるAシリーズチップを使えば、コストメリットは非常に大きい。アップルはチップを製造しているTSMCにとっても最上の顧客であるから、アップルはそのチップセットを安定して手に入れることができる。
何かを諦めて低価格にしているわけではない
MacBook Neoも、iPhone 17eも、iPad(A16)も単なる「コストダウンモデル」ではない。それは、上記のように、長い時間をかけて、仕組みを統合してきたからこそ提供できるメリットだ。
MacBook Neoは9万9800円という価格で手に入れられるのが信じられないほど十分な性能を持つノートパソコンだ。多くの人の用途であるドキュメント制作、ブラウズ、メールやSNSの送受信ぐらいの作業ならまったく不自由はない。8K動画を多トラック重ねて編集するというようなプロレベルの作業でなければ動画編集でも不自由はない。
もちろん、高度な処理を行うならより高性能なモデルも必要だが、これまでMacに搭載されていたMシリーズチップは、M1→M5とアップデートされる中で高性能になり過ぎた面もある。ならば、一般的な用途向けに、MacBook Air(M5)より低価格なモデルがあってもいい。実際、筆者は、ウェブ記事を執筆したり、取材したりする外出用にMacBook Neoを使っているが、今のところ何の不自由もない。
iPhone 17eもカメラこそ単眼だが、アルミのボディ、高精細なディスプレイ含め、一般ユースで不自由することはない。チップセットに至ってはiPhone 17とほぼ同等のA19を搭載しているから、処理能力に不便があるはずもない。望遠や広角のカメラが必要だという人以外はこれで十分だ。
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【今や「アップル製品は高価」とは言い切れない】
