東洋経済オンラインとは
ライフ

「計算ドリルでの"猛特訓"は逆効果」「『頑張ればできる』は子を壊す」 算数障害の子を救う《家庭での"小さな習慣"》

10分で読める
発達障害 算数障害
「算数障害」の子には、ドリルを繰り返し解かせるよりも効果的な学習方法があります(写真:zon/PIXTA)
2/7 PAGES
3/7 PAGES
具体的な支援1:生活の中に「数の体験」を取り入れる

数の体験として、熊谷名誉教授は次のようなことを勧める。

★時間や量、数を意識する問いかけをする
・1ℓの牛乳パックから自分のコップには何ml入る?
・8個のお菓子を家族みんなで分けると1人何個? 
・5時まであと何分?
・予定のバスに乗るには何時に家を出ればいい? 
★感情と数が結びつく体験をさせる
・大好きなみかんは3個もらうより、5個もらうほうがうれしい
・友だちは5匹もバッタを捕ったのに、自分は2匹しか捕れなくて悔しかった

数にまつわる体験のあとは親子で会話をしながら、子どもの感想や気持ちを引き出して共有する。

「自分の感情と数が結び付いた経験は、数と量の感覚を育んでいきます。たとえば、お風呂で30まで数えることも大切な体験になります。このとき重要なのは正しく数えさせることよりも、『10まで数えたときより、30まで数えたほうが身体がぽかぽかする』というような気持ちと結び付けた体験にすることです」(熊谷名誉教授)

その子の特性の長所が問題を解く手がかりに

文部科学省が実施する全国学力テストで上位グループの常連である秋田県で、教育専門監として通常学級で算数の授業に取り組む、工藤功成教諭(北秋田市立鷹巣小学校)は、1対1の机間指導で子どもの自信を育てる。

具体的な支援2:高いほうの能力を活用して低い能力を補う

「算数でつまずいている子は、できた!という喜びをあまり知りません。そのため問題を出したらさりげなくその子のそばにいき、得意な問題をスラスラ解いているときは、必ずほめます。『そうそう!』『しっかり印をつけているね!』『ここまでできたんだ、賢い!』と、小さなことでもどこがよかったかを具体的に伝えて、自信につなげていきます」(工藤教諭)

次ページが続きます:
【その子の特性の長所が問題を解く手がかりに】

4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES
7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象