数の体験として、熊谷名誉教授は次のようなことを勧める。
数にまつわる体験のあとは親子で会話をしながら、子どもの感想や気持ちを引き出して共有する。
「自分の感情と数が結び付いた経験は、数と量の感覚を育んでいきます。たとえば、お風呂で30まで数えることも大切な体験になります。このとき重要なのは正しく数えさせることよりも、『10まで数えたときより、30まで数えたほうが身体がぽかぽかする』というような気持ちと結び付けた体験にすることです」(熊谷名誉教授)
その子の特性の長所が問題を解く手がかりに
文部科学省が実施する全国学力テストで上位グループの常連である秋田県で、教育専門監として通常学級で算数の授業に取り組む、工藤功成教諭(北秋田市立鷹巣小学校)は、1対1の机間指導で子どもの自信を育てる。
「算数でつまずいている子は、できた!という喜びをあまり知りません。そのため問題を出したらさりげなくその子のそばにいき、得意な問題をスラスラ解いているときは、必ずほめます。『そうそう!』『しっかり印をつけているね!』『ここまでできたんだ、賢い!』と、小さなことでもどこがよかったかを具体的に伝えて、自信につなげていきます」(工藤教諭)
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