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高市一色に沸き立つ自民党大会の裏で広がる"面従腹背"、「改憲へ1年でメド」発言に立ちはだかる2つの"高い壁"

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自民党大会
4月12日の自民党大会で、高市首相は憲法改正について「1年で発議にメド」とぶち上げた(写真:ブルームバーグ)
  • 泉 宏 政治ジャーナリスト
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そんな党大会での演説で、高市首相は「時は来た」と改憲への強い意欲を表明。「発議にメドが立ったといえる状態で、来年の党大会を迎えたい」と言い切った。

党大会は例年1~3月に開かれることが多いが、今回は衆院選を受けて開催が延期された。その一方、来年春には統一地方選が予定されるため、「来年は2月中の開催となる」(党事務局)方向だ。それゆえ、自民党幹部も「党内協議の時間があまりにも少ない」と首を傾げる。

高市首相も演説で、具体的な日程やどの改憲項目を優先するかについては説明せず、13日の政府・与党連絡会議や自民党役員会でも関連発言はなかったという。

改憲に向けた具体的な日程やどの改憲項目を優先するかについては説明しなかった(写真:ブルームバーグ)

そうした中、政権支持グループの中核とされる萩生田光一幹事長代行は、13日の記者会見で「およそ1年以内に発議ができる環境を整えるということを明示した」と説明。「メド」がどのような状況を指すのかを問われると、「条文の整理」や「各党の合意」を挙げた。

これに対して、党内の改憲派の間からも「発言は勇ましいが、1年では時間が足りない」と疑問視する声が続出。中堅議員は「保守派をつなぎとめるために強気の発言をしただけだ」と皮肉る。

確かに、党大会会場で件の高市発言に拍手した議員は少なく、「ほとんどの議員はあきれて反応しなかったのが実態」(参院幹部)との見方が多い。

「3分の2」に立ちはだかる高い壁

改憲案の国会発議には、衆参各院で総議員の3分の2以上の賛成が必要だ。それをクリアして発議されれば、国民投票が行われ、過半数の賛成で改憲が実現する。

ただ、衆院では自民党だけで3分の2超の議席を持つ一方、参院では日本維新の会と合わせた与党会派は3分の2まで46議席不足している。自民党は改憲に前向きな国民民主党などの協力に期待するが、「現状では見通しは暗い」(参院幹部)との見方が広がる。

今回の高市発言に対し、参院で野党第1党の立憲民主党の水岡俊一代表は、13日の会見で「憲法改正ありきで議論が進むことに危機感を持っている」と牽制。その一方で、「改憲派」とされる国民民主党の川合孝典参院幹事長は会見で「肯定的に受け止めている」と評価した。

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【動き始めた各陣営の思惑】

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