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WBC放映権150億円の3分の1以下なのに、ゴルフメジャー大会「マスターズ」が"最強ブランド"であり続ける理由

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AT&T、IBM、メルセデス・ベンツ、デルタ航空、ロレックス、UPSといった少数の企業に絞られ、広告露出も厳格に制限されている。通常のスポーツイベントのように広告が氾濫することは一切なく、映像の品位が保たれている。スポンサー収入の多くは放送制作費に充てられる。

2026年はAmazon Prime Videoでも関連コンテンツが配信され、視聴環境は広がったが、それでもブランド統制は崩れていない。露出を拡大しながら価値を毀損しない、この絶妙なバランスがマスターズの競争優位性となっている。

さらにマスターズには、将来を担う子どもたちへの投資も厭わない姿勢が見える。

例えば、マスターズ開催週前の日曜日に同じ会場で開催されるジュニア向けゴルフ選手権「ドライブ・チップ&パット」は今年で13回目を迎え、男女7〜15歳が年齢別に競う。

ドライブ・チップ&パット表彰式(写真:筆者撮影)

また、女子ゴルフでは大会の前日にオーガスタナショナル女子アマチュア選手権が開催される。今年で7回目を数える大会で、決勝ラウンドをオーガスタで行うことで、女子にとっても最高峰の舞台となっている。

松山英樹が成功例

男子アマチュアゴルファーに関しては、アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権やラテンアメリカアマチュア選手権の優勝者が招待されることで、世界中の若手に明確な目標になっている。

その成功例が松山英樹である。2011年アマチュア出場の経験が、PGAツアーでの活躍、そしてマスターズ優勝へとつながった。

次ページが続きます:
【将来のゴルファーへの投資】

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