しかしその後、古いか新しいかという違いにとどまらず、政治上の主要な対立を左右で表現するようになりました。それは国や時代によって異なり、あるところでは経済的な側面が、あるところでは文化的な側面が軸となりました。
経済的な左右は、簡単に言ってしまえば、「自由な資本主義経済か、平等な社会主義経済か」といった対立になります。文化的な左右は、先に述べたように、国や伝統を重視するのかどうかといったことが重要になります。ただし、繰り返しになりますが、何が重要な対立軸となるか、具体的に何が問題とされるのかは時と場合によって異なりますし、同時代に生きる人々のあいだでも認識が異なります。
左右を区別する視点
先ほどから、定義は時と場合によると繰り返しているので、それならば、左右などというあいまいな表現を使わなければよいと思われるかもしれません。しかし、それでも使用されるのは、「右」と「左」という対比的なとらえ方が状況を理解するのに便利だからです。また、違いがあるとはいえ、共通のパターンのようなものはあります。一つは先に述べた、「維持か変革か」というものです。
ほかにも参考になるとらえ方を2つ紹介します。哲学者のリチャード・ローティは左右を次のようにとらえていました。
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【平等についての考え方の違い】
