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ライフ #廃墟モールの経済学

半分近くが空きテナントでも「他社からアプローチ多数」…茨城の廃墟モール「空き区画だらけでも黒字運営」の秘訣と展望

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「大洗シーサイドステーション」は空き区画が目立つが、経常利益は出ているという。安定的に運営する同施設が次に目指す先とは?(筆者撮影)
  • 坪川 うた ライター・ショッピングセンター偏愛家
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20年に現町長に代わってから、大洗町に道の駅をつくろうという構想が持ち上がった。第三者委員会が道の駅の設置場所を検討するなかで、既存施設を活用するというSDGsの観点と、地元企業として震災後に地域を牽引してきた取り組みが評価され、複数の候補地から「大洗シーサイドステーション」が推挙された。

「現在、町のインフラ整備などの財政負担が重なり道の駅計画は凍結状態になっています。しかし、道の駅にふさわしい場所だと推挙してもらえたことが支えになっています。地域のためにやってきたことをちゃんと見てくれた人がいたのだと感じています」(田山氏)

思いを理解してくれるパートナーを迎えたい

2つ目の方向性は、同社の理念を理解してくれる企業に施設を託すことだ。地域のために施設を引き継いで運営してきた同社だが、当初の事業に集中したいという。

「元のいちテナントに戻って、強みである小売業、地域のイベント企画と運営に集中したいです。施設管理やテナント誘致はプロの方にお任せしたい。そのために連携を模索しています。

当施設にある駐車場、トイレ、イベントスペースは、商店街にはない貴重なものです。これらを町に開放するマインドの企業に施設を引き取っていただき、テナントとして出店させてもらうのが一番ありがたいと考えています」(田山氏)

「大洗シーサイドステーション」のイベントスペースは地域に開放されてきた(筆者撮影)
広い駐車場は地元の商店街にはない貴重な要素である。地域の花火大会などの際にも活用されている(筆者撮影)

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【地域のハブは守り抜く】

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