「石丸構文」は通用するのか? "ハイスペックこじらせ"石丸伸二(43)、恋リア番組「恋愛病院」出演の妙手

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第二に、石丸氏のキャラクターの強さである。彼は良くも悪くも世間を騒がせてきた人物であり、知名度は抜群だ。登場した瞬間にその場の空気を変えられるパワーがある。実際、番組内でも、彼の参加を知ったメンバーが騒然としており、VTRを見守るスタジオ側でも驚きの声があがっていた。SNSにおける視聴者からの反響も大きかった。つまり彼は、恋の進展そのものよりも先に、個の力で場の緊張と物語の軸を作れる存在なのだ。

一般的な恋リアはゆっくり関係性を育てていくものだが、石丸氏のような人物を入れると、初回から「この人をほかの出演者はどう受け止めるのか」というドラマが動き出す。スタッフ側にとってこれほど使いやすいカードはない。

さらに言えば、石丸氏起用の妙は、彼が恋愛市場における「ハイスペック男性」の一種としても読める一方で、同時にきわめて厄介な存在にも見えるところにある。肩書きや知名度はある。しかし会話は理屈っぽく、感情の交通整理が下手で、周囲に拒否反応を起こさせてしまう。

これは恋愛リアリティーショーとしては理想的な状況であると言える。視聴者は「スペックは悪くないのに、なぜ恋愛はうまくいかないのか」という問いを通じて、その人の本質を見ようとするからだ。

スペックでは処理できない面白み

恋愛番組の面白さは、出演者の恋愛が成就するかどうかということだけではなく、スペックでは処理できない人間の偏りや不器用さが露出するところにある。その点、石丸氏は極端な偏りを持った人物である。番組側は彼を恋愛市場における「こじらせた中年男性」の典型的な存在として扱うことができる。

また、「批判に耐性がある」というのも彼の強みである。この手の番組に一般人が出演する場合、VTRを見守る側のタレントも厳しいことは言いづらい。人前に出ることを生業としていない人は、自分への誹謗中傷を重く受け止めてしまうことがある。SNSなどでも批判が殺到するような事態になれば、それが深刻な問題を引き起こす可能性もある。

その点、元政治家で現在は文化人タレントのような形でメディアに出ている石丸氏は、政治家時代から批判に慣れているし、多少厳しいことを言われてもびくともしない。この番組のスタジオにはアレン様、西村博之といった当代随一の毒舌タレントが起用されており、スタッフ側も彼らに好き放題に言ってもらいたいのだろうということがうかがえる。

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