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「会社員だけの生活は『心が死ぬ』とわかってた」薬剤師が1800万円を失った起業塾 それでも見つけた「居場所」の正体

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遠藤さん
ネットワークビジネスに1800万投じた遠藤さん。後編の本記事では、「彼女を辞めさせなかった洗脳の仕組み」や「バカなことはしたけど後悔はない」と言い切る切実な理由に迫っていく(写真は筆者撮影)
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この頃を境に、彼女は自分の意思で、ここに居続けることを選ぶようになっていたのである。

大きかったのは、苦楽をともにしてきた仲間の存在だった。

財布にお金がない日々も、うまくいかない月も、同じ場所で過ごしてきた。説明会が成功すれば一緒に喜び、失敗すれば励まし合う。

その時間は、単なるビジネスの枠を超えていた。もう一度、青春をやり直しているような感覚でもあったという。

そしてもうひとつ。遠藤さんは、こう語る。

「会社員だけの生活に戻って、小さくなっていたいと何度も思いました。でも、それだと『心が死ぬだろう』っていうのは、すごくわかっていたんです」

朝から晩まで働き、与えられた業務を我慢しながらこなすだけの日々。あの日常に戻ることのほうが、よほど怖かった。

気づかないうちに、遠藤さんの中で活動を続ける理由は変わっていた。

それはもはや「起業して稼ぐこと」ではなく、「この居場所を守り続けること」だったのである。

だが、その「居場所」とは、いったい何だったのか。

東京で一緒に過ごせる仲間がほしかった

遠藤さんは上京当時、友人も家族も、頼れる人はひとりもいなかった。それは、何か自分から動かなければ、この巨大な都市で簡単に孤立してしまうことを意味していた。

最初は、異業種交流会や国際イベントなど、さまざまな交流会にも足を運んだという。

「その場は盛り上がるんです。でも、終わったらもうつながらない。生涯の友人になる感じではなかったですね」

都会の人間関係は、思っていた以上に軽かった。

そんな中で出会ったのが、この団体だった。

毎週末に顔を合わせ、平日の夜も語り合う。成功すれば一緒に喜び、失敗すれば励まし合う。同じ目標を掲げ、同じ言葉を共有する。

「仕事以外に目標が一致する仲間って、本当に部活みたいな連帯感があるんですよね」

そして当時を振り返り、遠藤さんは正直な胸の内を明かす。

「東京で一緒に遊べる仲間が欲しかったんだと思います」

今となっては、遠藤さんが最初から求めていたのは、「起業してお金を稼ぐこと」そのものではなかったのかもしれない。

自宅近くのカフェにて(写真:筆者撮影)

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【心地よい居場所が崩れはじめる】

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