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「会社員だけの生活は『心が死ぬ』とわかってた」薬剤師が1800万円を失った起業塾 それでも見つけた「居場所」の正体

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遠藤さん
ネットワークビジネスに1800万投じた遠藤さん。後編の本記事では、「彼女を辞めさせなかった洗脳の仕組み」や「バカなことはしたけど後悔はない」と言い切る切実な理由に迫っていく(写真は筆者撮影)
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【2】“悪評が出る前提”を刷り込む

「この団体について検索すれば悪いことも出てくる。でも、それを信じるかどうかはあなた次第だよ」

入会前から繰り返しそう言われていたことで、実際に否定的な情報を目にしても、「ああ、これのことだ」と受け止める準備ができてしまっていた。

「検索したこともあります。でも、“あ、これね”って思っただけでした」

疑問が芽生えても、それは“検討すべきサイン”ではなく、“外野のノイズ”として処理されていた。

【3】小さな達成感を頻繁に与える

そして何より効いていたのが、小さな目標の積み重ねだった。

「今月は誰を説明会に連れてくるとか、何人に会うとか。小さい目標がたくさんあったんです」

ひとつクリアするたびに、「ちゃんと進んでいる」という感覚が得られる。

「“できた”って思える瞬間はあるんですよね。だから、もう少し頑張れば、いけるかもしれないって」

大きな成功は遠くても、小さな達成は手の届くところにある。その積み重ねが、「今辞めるのは早いのではないか」という判断を、静かに先送りさせ続けていた。

次第に団体への不信感がつのりはじめる

一見すると、巧妙に設計された洗脳の仕組みにも見える。

だが、不幸中の幸いというべきか、この団体の構造は、人を完全に縛り続けられるほど精巧なものではなかった。

時間が経つにつれ、団体の内側にある矛盾やほころびが、少しずつ遠藤さんの目にも見え始めていった。

活動を始めて3年を過ぎた頃、遠藤さんの中では団体への不信感が次第に大きくなっていた。

実際、同じような違和感を抱いたメンバーの中には、逃げるように姿を消す人もいたという。

「正直な話、もう学ぶものは学び切った感覚もありました」

それでも、遠藤さんは辞めなかった。

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【会社員だけの生活に戻ったら心が死ぬ】

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