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「会社員だけの生活は『心が死ぬ』とわかってた」薬剤師が1800万円を失った起業塾 それでも見つけた「居場所」の正体

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遠藤さん
ネットワークビジネスに1800万投じた遠藤さん。後編の本記事では、「彼女を辞めさせなかった洗脳の仕組み」や「バカなことはしたけど後悔はない」と言い切る切実な理由に迫っていく(写真は筆者撮影)
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遠藤さんには、薬剤師という資格があった。

アルバイトでも比較的高い収入を得ることができたため、借金が致命的な額に膨らむ前に、なんとか返済を回すことができてしまったのである。

皮肉なことに、それは、活動を6年続けられる要因にもなっていた。

3年目、ようやく月11万円の収入を得られるようになった。それが、彼女の最高月収だった。月15万円の受講費にも届かない金額である。

「もっと早く、もっと大きく稼げるようになると思っていました」

活動期間中、収支が黒字になることは一度もなかった。

借金まで抱え、辞めたいと思ったことも、一度や二度ではない。それでも、遠藤さんは団体を離れなかった。

辞めさせなかった「洗脳の仕組み」

すでに投じた時間や資金が大きいほど、「ここで辞めたら、すべてが無駄になる」という心理が働くのは自然なことだ。

だが、それに加えて、団体側には退会を困難にさせる構造が組まれていた。客観的にみればこれは「洗脳」と呼ばれる仕組みだ。

【1】忙殺して“考える暇”を奪う

最初に効いていたのは、徹底的な“忙しさ”だった。

平日は仕事を終えてから人に会い、週末は朝から夜まで講座。説明会の準備と振り返り、次の目標設定。予定は常に埋まっていた。

「本当に毎日、何かしら予定が入っていました。考える時間がなかった、というのが正直なところです」

立ち止まって「私は何をしているのか」と問い直す余白が、少しずつ削られていく。疲れていると、人は深く考えるよりも、“流れに乗る”ほうを選びやすくなる。

「忙しいから疑問があっても、まあ今はいいか、となってしまうんです」

さらに、会う相手は同じコミュニティの仲間が中心になる。外部の情報に触れる時間は減り、カナダ留学で広がったと思った世界は、少しずつ狭まっていった。

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【一見、巧妙に仕組まれた洗脳の仕組み】

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