西武鉄道「レッドアロー」と旧型電気機関車の記憶 新旧の特急や黄色い電車、秩父を走った貨物列車

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そして、現在の西武特急といえば、19年に登場した001系「Laview(ラビュー)」である。最初はさながらSFアニメのメカのような大胆すぎるデザインに驚いたが、実際に見てみると沿線風景に映えて撮っても乗っても面白い電車である。

西武 ラビュー 001系
武甲山をバックに走る001系「ラビュー」(撮影:南正時)

ラビューは20年の「鉄道友の会」ブルーリボン賞を受賞した。西武では初代レッドアローの5000系に次いで2回目である。

授賞式は西武球場前駅でラビューと10000系のレッドアロークラシックを並べて行われた。この際、国鉄時代の取材でよくお世話になった当時の鉄道友の会会長(JR東海初代社長)須田寬氏と久しぶりにお話しできたのも筆者にとっては印象深い思い出である。須田氏は24年12月に亡くなり、お会いしたのはこれが最後になってしまった。

西武ラビュー ブルーリボン賞 受賞式
001系「ラビュー」は2020年の鉄道友の会「ブルーリボン賞」を受賞した。同年に西武球場前駅で開いた受賞式(撮影:南正時)

これからの車両はどうなる?

西武も、初代レッドアローや旧型電気機関車が走っていた時代からはすっかり様変わりし、かつては西武の象徴であった黄色い電車も少数派となっている。ラビューの斬新なデザインも驚いたが、小田急や東急からの譲渡車導入も以前では考えられなかったことである。

西武4000系 普通寄居行き
西武秩父線を走る4000系。秩父鉄道の寄居まで乗り入れていたころ(撮影:南正時)
【写真をもっと見る】かつての看板列車「レッドアロー」5000系の登場まもないころの勇姿や、貨物列車の牽引に活躍していた個性的な外国製の旧型電気機関車、私鉄最大級を誇ったE851形電気機関車など懐かしの西武鉄道の車両たち。1970年代後半まで活躍した荷物電車や101系の快速急行「奥武蔵」、そして地方私鉄への譲渡車も

筆者が懸念しているのは西武秩父線の車両である。現在の4000系は2ドアボックスシートで旅情の感じられる快適な車両だが、これもいずれはロングシートの元東急車に交代してしまうのであろうか。せっかくの山岳観光路線だけに、ここは少し別格の電車を入れてほしいと思うのは筆者だけではあるまい。

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南 正時 鉄道写真家

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みなみ・まさとき / Masatoki Minami

1946年福井県生まれ。アニメーターの大塚康生氏の影響を受けて、蒸気機関車の撮影に魅了され、鉄道を撮り続ける。71年に独立。新聞や鉄道・旅行雑誌にて撮影・執筆を行う。

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