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「そうそう、それ!」と言わせる人の思考法。元コンサル教授×「抽象」のプロ 「『考える』を考える」対談【中編】

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平井孝志氏、細谷功氏
「考える」プロフェッショナルによる「『考える』を考える」対談、中編です(撮影:尾形文繁)
  • 平井 孝志 筑波大学大学院ビジネスサイエンス系教授
  • 細谷 功 著述家、抽象アーキテクト
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平井:それで、口を開くと「桃の木に柿の木を接いでも柿はならんよな」みたいなことを言ってしまう(笑)。「このパワーポイント、脊椎の骨が何個か抜けてるじゃん。立てんぞ!」とか。それでまた、言いすぎたと後悔するんです。そこまでわかっていて、でも言ってしまう。

細谷:指導のときはどうしてもね。でも、始めにスイッチを入れる断りを入れるなんて、優しいです。

30代からでも論理は身に付けられる

細谷:実を言うと、私はもともと論理の人間でも、効率の人間でもなかったんです。私の本は全部、その頃の自分のために書いているとも言える。メーカーにいた20代まで、特に学生時代までは丸暗記型というか、「具体と抽象」なんて考えたこともありませんでした。今なら10分の1の時間で終わる仕事を、長々と残業してやっていた気がします。

平井:そこは私と反対です。私は新卒で入ったコンサル会社で、論理を徹底的に叩き込まれました。どちらかと言うと抽象からのスタートですね。最初に入ったコンサルティングファームは当時、1業種1社が基本で、例えば「トヨタの仕事をしたら日産の仕事はしません」がポリシー。これは「業界知識では戦わない、われわれは論理で戦うんです」ということです。

ただ、その環境に飽きて飛び込んだベンチャー企業での経験が強烈でした。論理が通用しない世界のダイナミズムと、論理を通さなきゃいけない世界が共存している。私がコンサルくさくないのは、その頃の経験があるからかもしれません。

細谷:そうでしたか。私はコンサルになったのが30過ぎてからで、それ以前と以後でまったく考え方が違います。裏を返せば、具体と抽象を行き来する思考は30代から十分に身に付けられるということ。私はその実例ですね。

(構成:東雄介)

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