平井:「会計士や弁護士はAIで淘汰される」などと言われますが、実際のところどうなのでしょう。直感や関係性を扱う職業は残りやすいとも聞きますが。
細谷:会計士や税理士も実は同じで、「この領収書が経費になるか」みたいな話は、どちらとも言えるところがある。それでも最後に「この先生が言うならそうしようか」と思ってもらえるかどうか。そこだけが人間に残る役割なのかもしれませんね。会計士や税理士に限らず、弁護士もコンサルタントも、どんな職業でもです。
言いたいことは「2ページ」だけ
細谷:本の話をすると、これまで何十冊出させてもらいましたが、だいたい「はじめに」の2ページで言いたいことは全部言い切っています。極論すると、あとは全部おまけで、2ページ分の抽象を、さまざまな具体に置き換えて表現しているだけとも言えます。
平井:抽象化してしまえば言いたいことの量はごくわずか、それは私もそうです。MBAを取りに行ったとき、科目ごとに終わったら、図や短い言葉で「まとめノート」を作っていたんですが、だいたい2~3ページ。10科目やっても2、30ページで全部をまとめられる感覚がありました。
今回私が書いた『13歳からの図で考える問題解決』も同じようなものだと思います。覚えることは多くなくていい、4つの図があればかなりの問題解決ができる、という本ですから。
次ページが続きます:
【ベストセラーを生む「決めゼリフ」】
