メモを書いているときは、「よし、整理できた」と感じるのに、本番になると、言葉が出てこないというのは、あなたの能力や準備不足のせいではありません。
「書く」と「話す」は、脳の使い方がちがうからです。
「話す」ときには、同時にやることが一気に増える
たとえば、英語です。文章なら書けるし、読める。テストも解ける。でも会話になると、急に詰まってしまう。この感覚に覚えがある方も多いでしょう。
書くときは、主に「考えて整理する」働きが中心になります。
知識を入れたり、整理したりするときは、主に前頭前野が働きます。論理を組み立て、文章を整え、構造を考える働きを担っています。言いたいことを並べ、順番を整え、文章の形にする作業です。
一方で、実際に「話す」ときには、それに加えて、口や舌を動かす運動野が働きます。
さらに、その場の空気、相手の表情、自分の緊張具合など、膨大な刺激を同時に処理しながら脳は「いま最適な言葉」を瞬時に選ぼうとします。
つまり、同時にやることが一気に増えるのです。
だから、頭の中では整理できていても、声に出した瞬間に言葉が詰まることがある。「書けるのに話せない」は、自然な現象なのです。
では、どうすればいいのか。おすすめは、メモを書いたら1度、声に出してみることです。
書く練習だけで終わらせず、話す回路も動かしておく。それだけで本番の「出てこない」を減らせます。とにかく、実際に口に出してあげるというのが重要なのです。

