台湾・馬英九元総統の側近更迭で波紋生じる国民党の対米・対中路線、党主席訪中はどうなるか
現在、国民党は中間層の支持獲得の切り札として台湾民衆党(以下、民衆党)との選挙協力を模索しているとされる。しかし前主席の柯文哲氏が汚職事件で起訴され、重い判決が出る可能性も指摘されている。そのため民衆党はかつての勢いを失い、国民党としては当初想定したほど支持層の取り込みが進んでいないとも言われる。
さらに鄭氏、とくに蕭氏が強い対中傾斜路線を志向する中、地方組織や党主流派からは不評だったとも言われている。そのような中、馬氏は党内での影響力維持のために蕭氏を切り離す決断をしたという見方である。
元総統の心境の変化?
そして、さらに馬氏個人の心境の変化があったとする見方もある。
台湾メディアの分析によれば、馬氏は自身が進める親中路線によって台湾内でこれ以上孤立することを懸念したという。そこで外交・軍事経験が豊富でバランス感覚のある高華柱氏を蕭氏と交代させることで、「過度に中国寄り」というイメージを修正しようとしたというのである。
馬氏の真意がどこにあるのか、正確なところは分からない。しかし馬氏が国民党内、台湾内、さらには中国との交渉において影響力を維持しようとしている様子は、今回の蕭氏離脱のニュースから見て取れるのではないだろうか。
最新の情報では、4月7日から12日の間に鄭氏が訪中し、習氏と会談する方向で調整が進んでいるとされる。ただし旅程の多くを中国側が主導しているとも言われ、このままでは中国側に主導権を握られるのではないかと、台湾内で新たな懸念も生まれている。
11月の統一地方選を控える中、有権者の投票判断に大きく関わる対中政策や対中姿勢から、今後も国民党の動きから目が離せない。
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