「ウサギ300匹で多頭飼育崩壊」「狭くて頑丈な檻に動物たちが…」 廃園寸前の"三重の動物園"を救った園長の"執念"
この動物園は三重県最大のため池である五桂池に隣接する複合レジャー施設「ごかつら池ふるさと村」の一施設として、1993年にオープン。開園当初の名称は「花と動物ふれあい広場」で、アフリカゾウやライオン、トラなどの大型動物を飼育し観覧車もあったことから、ファミリー層を中心に人気を集めた。ピーク時の来園者数は2018年度で5万9304人を記録している。
開園30周年を目前に廃園の危機に
しかし年数がたつにつれ大型動物が寿命を迎えて施設も老朽化。ウサギやモルモットなど小動物のふれあいをメインにして経営を維持していたが、コロナ禍で来園者数が激減。2020年度に3万1874人まで落ち込んだ。
経営難により管理運営会社が撤退を表明し、開園30周年を目前に廃園の危機に直面してしまう。土地と建物を所有する多気町が町民にアンケートを取ったところ、「動物園を残してほしい」という声が多く寄せられた。町は存続に向けて新たな管理運営会社を募るとともに大リニューアルを決断。
町の予算で建物や獣舎の一部リニューアルを行い、新たな目玉としてスロープデッキを設置。管理運営会社にウェバレッジを選定し、代表取締役の髙橋さんが新園長に就任することになったのだ。
「横浜出身で三重には縁がなかった」という髙橋さんは、グローバルな経歴を持つ動物のスペシャリスト。
動物の専門学校を卒業後、1999年のオープンに向けてスタッフを募集していた「よこはま動物園ズーラシア」に就職。国内の動物園として最大級の敷地面積を誇るズーラシアだが、当時はまだ更地の状態で、飼育員研修を受けながら園内の土木工事にも携わった。動物の扱いが評価された髙橋さんはインドゾウ担当となり、2カ月間インドのアッサム動物園に行って本場のゾウ使いから飼育方法を学ぶ機会を得た。



















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