山形では「小1でも、普通にラーメン一人前を食べる」衝撃…日本一のラーメン県で繰り広げられる「英才教育」の実態

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ただし大類さんは、ラーメンのもう一つの顔も語る。

「昔はラーメンって、ごちそうだったんですよ。“ラーメン行くぞ”って言われると嬉しかったですね」

今でこそラーメンは日常食だが、そのルーツは「特別な食事」にある。油や肉のとれる栄養価の高い料理として、戦前・戦後の山形では貴重な存在だった。

だから、週末に家族で食べに行くラーメンは特別なイベントだった。この「ごちそう」と「日常」の両立こそが、山形のラーメン文化の核心なのかもしれない。特別でありながら、同時に当たり前でもある。この二重性が、消費量日本一を支えている。

地域ごとにラーメン文化が自然発生的に育つ

もう一つ見逃せないのが、地域ごとの個性だ。山形は地形的に分断されやすく、文化がエリアごとに独立して発展してきた。その結果、米沢、酒田、新庄、鶴岡など、それぞれに独自のラーメン文化が根付いている。

「山形のご当地ラーメンって、後から作られたものじゃなくて、昔から自然にできてきたものなんですよ」

この自然発生こそが強い。土地に根付いた味は、世代を超えて受け継がれる。そしてそれは、単なる味覚ではなく「アイデンティティ」に近い。

次ページエリアによって異なる「ラーメンとの距離感」
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