池袋ストーカー刺殺事件の深層 「タイプ別」で見極める凶行の予兆と、現状の警察対応が抱える限界
さらに、ストーカー行動はしばしば「目標追求行動の持続」として理解される。加害者は関係の再構築という目標を放棄できず、相手からの拒絶に遭っても、その行動を反復する。
この過程には、ギャンブル行動に類似した「間欠強化」が関与している。すなわち、まれに相手から返信や反応が得られることで、「まだ脈があるかもしれない」「復縁の可能性が残っている」と過大評価し、ストーカー行動が強化され持続する。
怒りや支配欲へと変質
認知的側面としては、「関係特権意識」も指摘されている。すなわち、「これだけ尽くしたのだから応じるべきだ」という信念であり、拒絶を不当なものとして再解釈する。この傾向は自己愛傾向と関連し、拒絶に対する怒りや報復感情を増幅させる。
このように、しばしばストーカー行動は、必ずしも愛情に基づくものではなく、怒りや支配欲へと変質することがある。いわゆる「可愛さ余って憎さ百倍」という心理である。
特に、関係破綻の主導権を相手に握られた場合、自尊心の回復手段として相手をコントロールしようと試みる行動が出現し、暴力的な行動へとエスカレーションしやすくなる。





















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