後の明の時代に書かれたこの物語は、反体制の行動がベースになっていることから、中国では「禁書」として扱われてきた時代もありましたが、現在では、『西遊記』『三国志演義』『金瓶梅』とともに「中国四大奇書」(あるいは、『金瓶梅』を除く「三大奇書」)の1つとして数えられています。
ある意味普遍的なテーマとも言える「反体制」「庶民目線」というストーリーは、国境を越えて人気があり、中国で2011年に製作費55億円を投じて制作されたドラマは、日本でも放映されました。
日本では、江戸時代に浮世絵で描かれて以来、映画やテレビドラマ、漫画などさまざまなメディアで描かれ、多くの人に親しまれてきました。
7カ月間、17都府県に及ぶ「オール日本ロケ」
本作は、そのキャストの豪華さにとどまらず、映像の規格外のスケールが話題です。7カ月にも及ぶ長期ロケで、全国17都府県・50カ所以上で撮影が行われました。ロケの総移動距離は約2万5000kmに上り、雪のシーンも含めた四季すべての風景を盛り込むことができた、といいます。
特筆すべきは、中国を舞台にしているにもかかわらず、中国での撮影はゼロで、すべて国内でのロケとなっていること。制作予算上の制約もあるようですが、昨今の国際情勢もあり、中国本土での撮影はかなり難しくなっているためです。
主演・宋江役の織田裕二さんも、インタビューで、「日本にこんなすごい景色があったのかという発見もありました」と語っているように、ロケ地1つひとつが、作品の世界観を描くのに重要な役割を果たしています。
国も時代も異なる中国の世界観を再現できているところが、まさに「ロケ地マジック」とも言える本作。そんな日本を代表する数々のロケ地を、北から順に訪れてみたいと思います。





















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