「今しかない尊い瞬間」をともに過ごしていることを、夫婦の共通認識に。マイナス面にとらわれず、育児のいい面にも目を向けて

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逢澤:非常に多くのスポットをiibaに登録してくださるとあるユーザーさんに、お話を聞く機会がありました。もう本当に、毎週新しい場所に行くたびに情報を寄せてくれる方なのです。聞けば、ユーザーさん自身もお出かけが大好きで、自分の記録のためにもアプリを活用していると話してくれました。ただ、「最近気付いたことがある」と。

「以前は自分ばかりが育児をしている感覚があって、夫に対してとても強い不満があった。でもiibaを使うようになって、行ったスポットに点を打って、自分のマップがにぎやかになるごとに、『これは全部夫が運転して連れて行ってくれた場所だ』と気が付いた。感謝が芽生えたら夫への態度が変わったようで、夫婦関係がとてもよくなった」と言うのです。

家族のお出かけ記録が感謝のきっかけに

窪田:それは素晴らしい。家族のお出かけを記録して可視化したことが、メタ認知のきっかけになったのでしょうね。

逢澤:おっしゃるとおりです。「夫がどれだけ家族に時間を使ってくれているかがわかった。想像していた以上だった。気付かせてくれてありがとう」なんて涙ながらに言ってくださって、私も予想もしていなかった効果が生まれていることに、とてもうれしくなりました。

窪田:子どもの成長記録としての側面もあるでしょうが、そのほかにもいろいろなことを見せてくれる可能性があるのですね。

利用者は無料でサービスを使えるとのことですが、会社の収益の柱になっているものは何ですか?

逢澤:いちばんはBtoBのリカーリングです。例えば、習い事などの事業者に対するソリューション提供もそのひとつです。レッスンの予約やクーポンの発行をiibaの画面からできるようにして、事業者さんには月額などで契約料をいただきます。もちろん利用者側は無料です。あとは先にお話ししたような、自治体の子育て情報の集約。また、利用者の多さからSNSの収益もある程度安定しているので、現在は大きく分けて、この3つの柱で事業を進めています。

(構成:鈴木絢子)

逢澤 奈菜 iiba代表取締役CEO

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あいざわ なな / Nana Aizawa

1994年、京都府生まれ。同志社女子大学情報メディア学科卒業。新卒でブライダル業界に営業職として入社し、リクルートの営業職を経て、2022年5月に株式会社iibaを創業。子育てに特化したマッププラットフォーム「iiba」の開発・運営を行う。二児の母。ibaとしての書籍に『20万人以上のリアルな口コミから生まれた こどもとおでかけ bestスポット 関東近郊エリア』(KADOKAWA)がある。

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窪田 良 医師、医学博士、窪田製薬ホールディングスCEO

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くぼた りょう / Ryo Kubota

慶應義塾大学医学部卒業。慶應大医学部客員教授、米NASA HRP研究代表者、米シンクタンクNBR理事などを歴任。虎の門病院勤務を経て米ワシントン大学助教授。2002年創薬ベンチャー・アキュセラを創業。2016年窪田製薬ホールディングスを設立し、本社を日本に移転。アキュセラを完全子会社とし、東証マザーズに再上場。「エミクススタト塩酸塩」においてスターガルト病および糖尿病網膜症への適応を目指し、米FDAからの研究費を獲得し研究開発を進めているほか、在宅医療モニタリングデバイスや、ウェアラブル近視デバイスの研究開発を行っている。

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