週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #還暦バックパッカー教授の世界見聞録

「現役のビジネスパーソンこそ旅をしよう!」令和のバックパッカー旅は最高の自己投資だ――キャリアを広げる旅の力

13分で読める
「現役のビジネスパーソンこそ旅へ」——身軽に海外へ旅立っている筆者(写真:筆者提供)
  • 河瀬 誠 立命館大学ビジネススクール教授、MK&Associates代表
2/7 PAGES

かく言う私は、現在62歳。この年齢を書きながら、自分でも少し戸惑っている。

一昔前なら、還暦を過ぎた人は立派な老人であり、仕事をやめて大人しく楽隠居をしているはずだった。しかし実際の自分は、今でも仕事をしている。まだ老人になった気がしないのだ。

そしてこの30年ほど趣味にしてきたバックパッカーも、まだ続けている。

特に昨年は、還暦を過ぎた記念として「自主的な定年旅行」を企画して、2カ月かけて世界を一周し、22カ国を旅した。

体力に優れているわけでも、特に健康に気をつけているわけでもない。むしろ学生時代から体育は大の苦手で、運動神経は相当鈍い。それでも、還暦を過ぎた今でも、現役のビジネスパーソンでありつつ、普通にバックパッカーをしているのだ。

バックパッカーとは、今や「誰でもできる旅」なのだ。

ミャンマーのインレー湖近くの市場で(写真:筆者撮影)

①バックパッカー旅で「素の自分」に還る

私が、ビジネスパーソンになぜバックパッカー旅を推すのか? ここでは自分自身の成長という観点から4つのポイントを考えてみたい。

まずは何と言っても、旅は楽しい。

旅に出れば、会社や組織での肩書を手放し、仕事上の役割に縛られることなく、自由を満喫することができる。さらにバックパッカーの旅では、旅行社が主催するツアー旅行とは、質が違う楽しさが得られるのだ。

ツアー旅行の参加者は「お客様」だ。交通手段やホテルなどは旅行会社が全て手配してくれる。おいしいレストランにも案内してくれるだろう。なにかトラブルがあってもガイドが守ってくれる。安全に楽しい旅を満喫することができるのだ。

しかし、バックパッカーの旅人は違う。頼れるガイドもいないまま、言葉もうまく喋れない、一介の初老のアジア系男性として、見知らぬ世界に放り出されるのだ。肩書も地位もない「素の自分」に還(かえ)るのだと言ってよい。

初めて訪れる街。空港を出ても、バスや電車を降りても、土地勘がない。言葉もわからず、案内してくれる人もいない。最初は不安でザワザワし、「来なければよかった」と後悔することも多い。

次ページが続きます:
【失敗もするし大変なことも多いけれど】

3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES
7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象