国内店舗数アップル超えのシャオミ、スマホメーカーから脱却「ライフスタイル家電ブランド」へ転換する戦略とは?

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シャオミストア
週末の中国・深センのシャオミストアを訪れる家族(筆者撮影)

そうなればショッピングモールに着いてまず向かうのはシャオミストア、という行動が日常になる。子どもが店内のタブレットやスマホで遊んでいるあいだ、親はロボット掃除機や炊飯器、水筒やかばんなど家電・ライフスタイル製品をじっくり見て回るようになるだろう。

実際、こうした光景は海外のシャオミストアではすでに一般的で、週末ともなれば店内が家族連れで埋まる”にぎやかな生活提案の場”と化している。

シャオミストアの位置付け

ブランド力がまだ発展途上にあるシャオミにとって、実際に製品を体験できるシャオミストアは、認知度を高めつつ販売を伸ばすための強力な拠点となる。こうした店舗が日本各地に広がれば、シャオミはスマートフォンメーカーという枠を超え、スマート家電まで含めて提案する「総合スマートメーカー」として受け止められるようになっていくだろう。

さてこれから数年でスマートフォンには高度なエージェント機能が標準搭載され、音声で指示するだけで飲食店の予約やネットショッピングを済ませる世界が当たり前になる。そうなると家の中にスマート家電がどれだけそろっているかが、暮らしの快適さを左右するようになる。

「食事が終わる時間にタクシーを手配して、帰宅するころに暖房と照明をオンにしておいて」といった指示を外出先からまとめて出すためには、対応する家電が家庭内にそろっている必要がある。

エージェント機能に対応するようにシャオミのスマート家電が製品数の多さとコスパに優れた価格でシェアを増やしていけば、それに対抗して競合メーカーもより便利な製品を投入していくだろう。シャオミストアの今後の拡大は、結果として日本の家屋のスマート化を促進するきっかけになるかもしれない。

山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト

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やまね やすひろ / Yasuhiro Yamane

香港在住。石油化学企業の製造・研究・国際貿易業務を経てからフリーのジャーナリストに転身。中国および海外のスマートフォンや通信事情に精通。取材範囲は自動車、スマートシティー、インダストリー4.0、リテール、デザイン、材料まで幅広い。年の大半を海外市場の市場調査および海外展示会・発表会取材に当てており、脚で稼いだ情報を武器とする。大手IT系メディアに定期的に記事を執筆するほか、海外通信事情などの講演も積極的に行う。

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