週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ビジネス

国内店舗数アップル超えのシャオミ、スマホメーカーから脱却「ライフスタイル家電ブランド」へ転換する戦略とは?

9分で読める
  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES
週末の中国・深センのシャオミストアを訪れる家族(筆者撮影)

そうなればショッピングモールに着いてまず向かうのはシャオミストア、という行動が日常になる。子どもが店内のタブレットやスマホで遊んでいるあいだ、親はロボット掃除機や炊飯器、水筒やかばんなど家電・ライフスタイル製品をじっくり見て回るようになるだろう。

実際、こうした光景は海外のシャオミストアではすでに一般的で、週末ともなれば店内が家族連れで埋まる”にぎやかな生活提案の場”と化している。

シャオミストアの位置付け

ブランド力がまだ発展途上にあるシャオミにとって、実際に製品を体験できるシャオミストアは、認知度を高めつつ販売を伸ばすための強力な拠点となる。こうした店舗が日本各地に広がれば、シャオミはスマートフォンメーカーという枠を超え、スマート家電まで含めて提案する「総合スマートメーカー」として受け止められるようになっていくだろう。

さてこれから数年でスマートフォンには高度なエージェント機能が標準搭載され、音声で指示するだけで飲食店の予約やネットショッピングを済ませる世界が当たり前になる。そうなると家の中にスマート家電がどれだけそろっているかが、暮らしの快適さを左右するようになる。

「食事が終わる時間にタクシーを手配して、帰宅するころに暖房と照明をオンにしておいて」といった指示を外出先からまとめて出すためには、対応する家電が家庭内にそろっている必要がある。

エージェント機能に対応するようにシャオミのスマート家電が製品数の多さとコスパに優れた価格でシェアを増やしていけば、それに対抗して競合メーカーもより便利な製品を投入していくだろう。シャオミストアの今後の拡大は、結果として日本の家屋のスマート化を促進するきっかけになるかもしれない。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象