国内店舗数アップル超えのシャオミ、スマホメーカーから脱却「ライフスタイル家電ブランド」へ転換する戦略とは?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

一方シャオミストアではスマートフォンやタブレットだけではなく、空気清浄機、ロボット掃除機、エアフライヤーなどの家電、さらにサングラス、ウォーターボトル、電気シェーバー、デスクライトなど日用品・小物家電も販売している。

これらの製品はスマートフォンと接続できるスマートデバイスも多い。さらにペット給水器などペット向け製品もあるし、スーツケースなどのトラベル用品も販売されている。しかもこれらはすべて自社ブランドの製品だ。

シャオミストア
シャオミストアはスマホだけではなく家電も販売(筆者撮影)

つまりシャオミはスマートフォンなどのスマートデバイスにとどまらず、生活空間そのものを便利で豊かにするライフスタイル製品まで幅広く展開しているのである。そしてこうした製品を販売する場として適しているのは、通勤先のオフィスや通学先の学校に近い都心部ではなく、実際の暮らしに直結した郊外型ショッピングモールなのだ。

帰宅後や休日にゆっくりと店内を回り、自宅での使い方をイメージしながら製品を体験し、そのまま購入してもらえる場所として、郊外店舗はシャオミのコンセプトときわめて相性が良いのである。

体験型店舗でブランド浸透を図る

日本はかつて、日本のメーカーが世界市場を席巻した「家電王国」だった。その記憶もあり長らく国内ブランドへの信頼が厚く、海外家電メーカーにとって日本市場は簡単には食い込めない領域と見られてきた。

ここ数年はアイリスオーヤマや家電量販店のプライベートブランドのように、価格と実用性を重視した製品が選ばれるようになってきたが、それも一夜にして受け入れられたわけではない。

アイリスオーヤマの家電も、立ち上がりの頃は「とにかく安いメーカー」という印象が先行し、主な売り場はホームセンター。大手家電量販店での展開は今ほど広くなかった。店頭に並ぶ製品もスイッチを入れて試せる展示は限られていた。

そこで同社はテレビや冷蔵庫などにもきちんと電源を入れ、実際に触れて動きを確かめられる売り方へと舵を切る。消費者が自分の目と手で製品を確かめたうえで選べる環境を整えた結果、「値ごろで、ちゃんと使える家電」をつくるメーカーとしての評価を高めることに成功したのである。

次ページ他社にはない大きな武器
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事