週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ビジネス

OPPOが高額な折りたたみスマホを日本投入する理由、AIビジネス端末として差別化「折りたたみiPhone」前夜に存在感を狙う

9分で読める
  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト
2/4 PAGES

では折りたたみスマートフォンの動きはどうなっているのだろうか。2019年にサムスンとファーウェイが製品を投入して以降、毎年参入プレーヤーが増えている。オッポは2021年に「Find N」で市場に参入した。本体を開くと横型ワイドディスプレイになる形状が特徴で、見開きで電子書籍やコミックを読みやすい形状が一定の支持を得た。とはいえ他社が大型の折りたたみモデルを出す中で、オッポも同じデザインを採用し、2026年3月17日に最新モデル「Find N6」をグローバルで発表したのだ。そしてそれから約1週間後、日本市場への投入がアナウンスされたのである。

オッポの折りたたみスマホが日本初上陸(写真:筆者撮影)

「Find N6」は折りたたみスマートフォンを初めて見る人が感じる違和感を無くしたモデルである。本体の厚みは閉じた状態で8.93mmとなり、これは一般的なスマートフォンとほぼ変わらないサイズだ。また重量も225gと片手で楽に持てる。ちなみにアップルの「iPhone 17 Pro Max」の重さは233gだ。

さらに本体を開くと厚みは4.21mm。薄さが自慢の「iPhone Air」の5.6mmよりさらに薄い。そして折りたたみスマートフォンの最大の弱点と言われる、開いたときに画面の中央に見えるヒンジ部分の折り目がほとんど目立たない。本体を開いたときに、8.12インチのフラットなディスプレイを違和感なく使うことができるのである。

AI機能で高性能なビジネスツールに

「Find N6」の特徴を端的にまとめると「薄くて軽く、折り目が目立たない」となる。だがこれだけで「Find N6」を買う意欲を高めさせることは難しいだろう。競合他社、サムスンやグーグルの折りたたみスマートフォンの価格は20万円を超えており、「Find N6」も同様に高価格となることが予想される。そしてそもそもまだまだ折りたたみスマートフォンは市場での認知度も低い。

だが「Find N6」は高度なAI機能を搭載しており、さらに専用カバーに収納・充電できるスタイラス「OPPO AI Pen」と組み合わせることで、既存のスマートフォンの枠を超えた“AIビジネスマシン”と呼べる製品へと進化を遂げている。 縦長の狭い画面に縛られた一般的なスマートフォンでは実現しえない大型の正方形画面を最大限に活かし、情報収集・整理から会議の要約、アイデアの可視化まで、幅広いビジネスシーンで生産性を大きく引き上げてくれるツールだ。 20万円超という価格に見合う価値を、十分に提供できる製品と言えるだろう。

ペンの名称も「OPPO AI Pen」と、AIの名を冠する(写真:筆者撮影)

次ページが続きます:
【「折りたたみスマートフォンでなくてはできない機能」が満載】

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象