4月12日に予定されている中東欧の小国ハンガリーの総選挙は、欧州の政治の転換点になるかもしれない。この総選挙結果によって、欧州連合(EU)への対決姿勢を示すことが国民の支持を獲得することの限界が示される可能性が高いためだ。
反EUを唱えれば有権者がなびく時代は、終わりを告げている。
反EUの与党・フィデスは大敗か
今回の総選挙で、長らくハンガリーの主導者だったオルバン・ビクトル首相率いる右派の与党・フィデスが大敗するとの観測が高まっている。いわゆるゲリマンダー(与党が有利になるように選挙制度を変えること)を通じ、フィデスは長年にわたり議席を維持し、オルバン首相はハンガリー政治に君臨してきた。それが崩れるかもしれない。
親政権のメディアによる世論調査では、回答者の政党支持率はフィデスが引き続き首位である。一方、独立系あるいは反政権メディアによる世論調査だと、新興右派のティサのほうが優位だ。
ティサのマジャル・ペーテル党首はもともとフィデスの関係者だったが、袂を分かって政権の汚職体質を告発し、国民の人気を得ることに成功している。
米ブルームバーグといった一部のメディアは、ティサが総選挙で地滑り的な勝利を収めるとの観測を報道している。仮に16年ぶりとなる政権交代が実現した場合、ティサが親EUの立場であるため、フィデス政権の下で悪化したハンガリーとEUとの関係は改善に向かうとの期待が高まる。そう、ティサは「親EUの右派政党」である。























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