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ライフ #大人の貧困 「雇用の谷間」でもがくミドルエイジ

勤続15年でも…50歳男性が遭った"派遣切り"の闇――粉々になった「会社から必要とされている」自負と最終出社日の孤立

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派遣元の担当者に雇い止めを告げられたとき、理由を尋ねると「派遣先の業務縮小のため」と言われた。やむを得ない事情にも思えるが、キヨアキさんは本当は別の理由があるのではないかと疑ったという。

主な業務は、企業のトラブルに関する補償対応。

1人の顧客から何度も話を聞き、なかには1年近くかけて落としどころを探るケースもある、専門性の高い仕事だった。ノルマもあった。顧客から理不尽にどなられて短期間で辞める派遣社員や、メンタル不調に陥る正社員も少なくなかったという。

天職だったコールセンター

一方で、「自分にとっては天職でした」とキヨアキさん。顧客から感謝されたり、「同じ問題が起きたら、またあなたに担当してもらいたい」と言われたりするたびにやりがいを覚えた。そのぶん、制度や法律については人一倍勉強した。

次第に新たに異動してくる正社員の教育係や、複雑なケースを任される機会も増えていく。派遣、正社員問わず、判断に迷うと、キヨアキさんに相談する人も少なくなかった。

正社員の教育や難しい案件の担当など「お金にならない仕事」もずいぶん任されたという。それなのに「最後の出勤日、ねぎらいの言葉ひとつかけられませんでした」(写真:編集部撮影)

雇用期間は3カ月。勤続年数が長くなると、更新手続きは電話や休憩室での立ち話で済まされるようになった。名ばかりの雇用更新である。それだけに「てっきり60歳くらいまでは働けるものだと思っていました」。

毎月の手取り額は、残業代を含めると30万円ほど。不自由なく生活はできたが、複数の派遣会社が混在する職場の中で、キヨアキさんの会社の給与は最低水準だった。「交通費込みですし、給料が上がることもありませんでした」と振り返る。

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【自負があったからこそ…】

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