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ニデックを待ち受ける今後のシナリオを専門家が読み解く/アクティビスト襲来で株主提案、訴訟、上場廃止はあるか

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ニデックはアクティビストの格好の標的になる可能性がある。(撮影:梅谷秀司)

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3月11日、アクティビスト(物言う株主)として知られる香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントがニデック株の6.74%を保有していることが明らかになった。ニデックは、複数のアクティビストからの圧力で解体の危機を招いた東芝と同じ道をたどるのか。また、非公開化はありうるのか。今後のシナリオについて、アクティビストの動向に詳しいみずほ証券エクイティ調査部チーフ株式ストラテジストの菊地正俊氏に聞いた。

ーーオアシスは2025年度に様々な投資先に活発に提案を行ってきました。

オアシスは運用資産が1兆円を超えた。近年、花王や小林製薬といった大型株に手を出している。この2社ではあまり利益が出ていないようだが、運用資産が大きくなるとパフォーマンスが悪化するのは当然のことだ。フジテックのように大きな利益が出た案件もあり、トータルでリターンが出ればよい。

オアシスは株式のトレーディングが上手なアクティビストだ。大量保有報告書が出ていない水面下で儲けているともいわれる。また、メディアに出て主張を声高に発信し、資金を集めやすくするのもオアシスのやり方だ。大量保有報告書が出ている銘柄だけをもって、パフォーマンスが悪いとはいえない。

アクティビストの格好の標的に

ーーオアシスに乗じて、ほかのアクティビストがニデックに投資する可能性はありますか。

創業者の永守重信氏が本当にニデックの経営から退いているか次第だ。永守氏が圧力をかけて無理な利益を出したことが会計不正につながった。ニデックの技術力はすばらしく、問題の中心にいた人物が完全に経営から退けば、業績が上向く可能性は十分にある。永守氏の退任で会計不正問題が片付くとみるバリュー投資家は、喜んでニデック株を買うだろう。

永守氏は実質的にニデック株の11%余りを保有しているが、それをすぐに売却できるわけでもない。オーナーが株を保有していても経営に口を出さない企業の例はたくさんある。保有比率が33.3%以上であれば、保有しているだけで影響力が発生するが、経営に口出しすることと、株を保有していることはイコールではない。

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