WBC日本敗退でネトフリ解約の声もあったが…。全47試合を視聴してわかったテレビの野球中継に決定的に欠けているもの

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また、日本戦4試合の試合前後には、グラウンド内でNetflixのスペシャルサポーターの二宮和也、アンバサダーの渡辺謙が登場し、アナウンサーや解説者とトークを繰り広げた。WBC中継にタレントが登場するのは、前回まで中居正広が「侍ジャパン公認サポートキャプテン」に起用されていたのと同じ流れではある。

(写真:筆者撮影)

ただ、前回までは試合中にも中居がベンチサイドなどからコメントしていたのに対し、今回は二宮、渡辺の登場シーンが試合前後に限定され、中継本編とは切り離されていた。「スポーツ中継に芸能タレントをトッピングする」という従来のやり方とは一線を画していたという印象である。

もう一つは、東京ラウンド以外の1次ラウンド30試合である。こちらはワールドフィードを見ながら日本のスタジオでアナウンサーと解説者が実況・解説する、いわゆる「オフチューブ」の放送スタイルだった。

前回までのWBCではJ SPORTSでおなじみの実況者、解説者の存在感が強かったが、今回もその系譜を感じさせる陣容だった。しかも、前回以上に映像が美しく、全体に「リッチな感じ」がした。今回のNetflixのWBC中継では、稲葉浩志が歌う「タッチ」が大会応援ソングになった。東京ラウンドの試合だけでなく、東京ラウンド以外のオフチューブ中継でもオープニングにこの曲が流れ、配信全体に一体感を与えていた。

オフチューブ中継の「圧勝」

「日本テレビ中心」の東京ラウンドと、J SPORTSでおなじみの顔ぶれが目立つオフチューブ中継。どちらがよかったか。意見は分かれるだろうが、私の個人的な感想を言えば、オフチューブの「圧勝」だった。

オフチューブ中継を担当したアナウンサーには、84歳の元NHKアナウンサー・島村俊治、元TBSの松下賢次、節丸裕一、谷口廣明、元NHKの豊原謙二郎、元フジテレビの田中大貴、若手の福田太郎らがいた。いずれも言葉の「粒立ち」がよく、非常に聞きやすかった。そして、彼らの基本姿勢は「試合の状況を伝える」という一点に尽きていた。試合が動けば、目の前で起きていることを短い言葉で的確に伝え、それに解説者が必要な言葉を補う。

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