2027年は「士業大淘汰」の年になる? それでも現役税理士が「AIのおかげで"本来の仕事"に戻れる」と語るワケ

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――知識では勝てない、申告書もやがてAIに、となると、税理士は何をすべきなのでしょうか。

まず、自分の業務においてはまだAIに超えられていないと言いたくなる気持ちはよくわかります。ライターもマーケターも、みんなそう言いたいんです。でもそんなことはなくて、そこをまず認めることが重要だと思っています。

認めたうえで、じゃあ何ができるか。私たちがやろうとしているのは伴走です。事業計画を作るとか予算を管理するとか、そういう知識や企画提案はAIのほうがうまい。

私もスタートアップのメンタリングを長くやってきて、事業計画書を作るのは税理士・会計士の中では得意なほうだと思っていましたが、この3年でAIにあっという間に抜かれてしまいました。

だったらAIにAプラン、Bプラン、Cプランを出してもらって、社長と話しながら「どれでいきますか」と決める。「大野さんだったらどう思う」と聞かれたら「社長、以前こうしたいとおっしゃってましたよね。だったらこのプランじゃないですか」と返す。

マイルストーンもAIに書いてもらって、「今週これをやりましょう、来週確認に来ます」と言う。それが伴走だと思っています。

AI時代に人間が担う重要な役割

――難しいことはAIに任せて、背中を押す役割ということでしょうか。

人間は弱いんですよ。今週やると決めたことでも、サボってしまう。目覚まし時計のスヌーズを毎朝止め続けても時計に嫌がられるわけでもないですし、止めても誰にも怒られない。でも人間相手だったらそうはいかない。

「来週来ますからね」と言われたら、やっておかなければという気持ちになる。経営者だって同じです。AIがいくら優れた計画を立てても、それを実行させられるのは人間だけです。

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