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2027年は「士業大淘汰」の年になる? それでも現役税理士が「AIのおかげで"本来の仕事"に戻れる」と語るワケ

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  • 斎藤 健二 金融・Fintechジャーナリスト
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――税務以外でも、AIの影響を感じる場面はありますか。

スタートアップのアクセラレーションプログラム(事業成長を加速させるための短期集中型支援プログラム)で、メンターとして壁打ち相手をやっていたんです。マーケティングの手法とか、市場規模の考え方とか、資金調達の手順とか。そういう相談に乗っていたんですが、この1年半ほどで質問がいっさい来なくなりました。

予兆は2年くらい前からあって、「ChatGPTに聞いたんですけど、大野さんはどう思いますか」という枕詞が増えてきたんです。市場規模の計算方法とか、マーケティングの順番とか、資金調達の手法とか。

そのたびに「それ正しいです」「いいと思います」と答えていたら、本当に連絡が来なくなってしまった。先週も、あるアクセラレーションプログラムが終了しますという連絡が来ました。

AIが人間を上回る領域は確実に広がっている

大野修平(おおの・しゅうへい)/セブンセンス税理士法人 ディレクター。公認会計士・税理士。有限責任監査法人トーマツを経て現職。同社で「現場から少し離れた未来を見据える」役割を担い、大手税理士法人17社が加盟する会計事務所連携協議会(会計連)でも、税理士業界有数のAI活用実践者として知られる(写真:筆者撮影)

――知識を提供していた仕事が、静かになくなっていったわけですね。

税務に限らず、知識をサービスとして提供してきた仕事は、じわじわと意味が薄れていっています。

もう1つ印象に残っている話があって、ある会社の社長が「議事録を生成AIで作るようにした」と言っていたんです。効率化のためかと思ったら、理由が違った。

人間が書くと、どうしても自分の部署に都合のいい解釈になる。決定事項がねじ曲げられたり、次のアクションが変わってきたりすると。でもAIに作らせると、どの部署にも属していないから公平に仕上がってくる、と。

これは税務申告にも通じる話だと思っています。人間には、動機・機会・正当化の3つがそろったときに不正が起きるという構造がある。でも、AIにはそれがない。知識の精度だけでなく、公平性という面でも、AIが人間を上回る領域は確実に広がっています。

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【「社会的にはAIを使ったほうがいい」】

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