最新研究で明らかに「長生きしたいシニアは肉」はやはり"正しい"――野菜中心が寿命を縮める?「100歳生きる人」の共通点
ところが、野菜中心の生活でタンパク質が不足していると、この貯金が空っぽの状態です。その結果、少しの体調不良がきっかけで一気に衰弱し、死に至るリスクが高まるのです。これが、高齢者に多い「フレイル(虚弱)」の本質です。
「大豆などの植物性タンパク質を摂れば十分ではないか」という疑問を持つ方もいるでしょう。ここで重要になるのが、「アミノ酸スコア」と「消化吸収率」です。
タンパク質は20種類のアミノ酸が連なってできていますが、そのうち体内で合成できない9種類を「必須アミノ酸」と呼びます。
肉や魚、卵といった動物性タンパク質は、この必須アミノ酸が理想的なバランスで含まれている(アミノ酸スコア100)だけでなく、高齢者の衰えた胃腸でも効率よく吸収されるという特徴があります。
一方、植物性タンパク質は特定のアミノ酸が不足しがちで、食物繊維が邪魔をして、吸収率も動物性より劣ります。
80歳を過ぎ、一度に食べられる量が限られてくるなかで、効率よく体の材料を補給するには、肉や卵のような動物性食品が圧倒的に有利なのです。
免疫力や細胞の健康は「肉」から
代謝だけでなく、免疫などの視点から見ても肉や魚は重要です。
私たちがウイルスから身を守る抗体の主成分は何だと思いますか。そう、タンパク質です。
さらに、肉類には認知機能や神経の機能、細胞の健康などを維持するために必要で、かつ植物性食品からは摂取しにくい「ビタミンB12」や「亜鉛」、「鉄分」が豊富に含まれています。
ビタミンB12は赤血球の合成を助け、神経機能を維持します。不足すると貧血や認知機能の低下を招きます。亜鉛は細胞分裂の司令塔であり、味覚や免疫細胞(T細胞など)の活性化に不可欠です。
超高齢期においてこれらが不足することは、バリア機能のない城を構えているようなものです。野菜中心のヘルシーな食事が、実は免疫の最前線を弱らせている可能性があるのです。





















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