喜多見に5年、登戸4年、それから狛江に17年…小田急線沿いに住んで26年超、59歳男性が語る「沿線の魅力」

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「新百合ヶ丘は、新宿の用途を駅前にギュッとまとめたような感じ。まるで小さな新宿ですね。年を取ると街中を歩き回るのが大変だから、駅前で全部そろうのがありがたくて(笑)」

もちろん、小田急線にも弱点はある。コマツさんが「あえて挙げるなら」と口にしたのは、遅延の多さだ。

「なにかしらのトラブルがあったときの遅延が多いですね。『またか』と思うことがしばしばです」

遅延の原因はさまざまだ。たとえば東京メトロ千代田線への乗り入れにより、千代田線側のトラブルが小田急線まで波及する。また新宿から小田原・箱根まで延びる路線の長さゆえ、都市部では考えにくい要因で遅延が起きることもあるという。

「山間部で野生の動物と接触して遅延することがあるんですよ。それはさすがに小田急側に言ってもしょうがない。乗り入れ先のトラブルに起因する遅延については、どの鉄道会社にも共通する課題ですから」

調べてみると、過去には鹿と衝突した影響で一時運転見合わせとなったケースがあるようだ。どうにもならない部分があることは、長年の沿線住民であるコマツさんもよくわかっている。「受け止めるしかないですね」と、その口ぶりは穏やかだ。

【画像39枚】緑も畑も残る狛江、"小さな新宿"新百合ヶ丘、他にもアニメの聖地の街が…魅力にあふれる小田急沿線のようす

沿線全体に漂う洗練された空気感

コマツさんが小田急線の狛江・喜多見エリアに住んで17年。長年住んでいるからこそ感じる沿線の雰囲気について聞いたところ「落ち着いていて、どことなく洗練された雰囲気がありますね」と表現した。

コマツヒロノリ
インタビューに応じるコマツヒロノリさん(筆者撮影)

成城学園前、代々木上原、新百合ヶ丘など、沿線には高級感のある落ち着いた住宅街が多い。沿線に漂う洗練された空気感は、ロマンスカーに象徴される小田急線のブランドイメージとも重なる。

小田急線
野川沿いの歩道に咲く桜(提供:コマツさん)

「たぶん、みんな小田急線が好きで、住んでいる沿線と街に誇りを持ってるんじゃないかと思います」

コマツさんが子どもの頃からなにかと縁のあった小田急線。続く後編ー「上京したい、でも東京怖い…」で狛江に住むことにした19歳少年。40年経った今も「小田急線沿い」に住む"深い理由"ーではその縁に迫り、さらに沿線から離れない理由をひもといていく。

山本ヨウコ フリーライター

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やまもと・ようこ / Yoko Yamamoto

千葉県在住。地域情報誌の編集・ライターとして活動し、2019年に独立。「生き方」や「働き方」をメインテーマに取材活動をおこない、Webや雑誌、企業のオウンドメディアなどで幅広く執筆中。またブックライターとして本づくりにも携わっている。趣味は推し活、人間観察、バレーボール。

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